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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第86回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第86回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節一回戦B卓

▼対局者
Ⓟ川崎たかし
木原浩一
Ⓟ谷口浩平
就活生@川村軍団

牌譜はこちら

 次節(11月30日)まで期間が空くので、これまでの対局の中で気になった局面を取り上げていくことにします。

 マンズと字牌で11枚もあるのでホンイツ移行をみて打としましたが、マンズで2メンツ完成しているのでメンゼンでもテンパイしやすい形。

 ツモでドラ絡みの中ぶくれ形が出来てソーズのカンチャンを払いますが、前巡字牌から切っていればここで打として。ここから更にマンズを引いた場合も、メンゼンで満貫、跳満(リーチツモ平和イーパーコードラ2)が見込める1シャンテンになるので、ホンイツに決めてソーズを払った場合と比べても劣りません。染め色の牌を引いた場合も損にならないとなると、1巡目の時点で染め手に決めず切りとしそうでした。

 ピンズでリャンメンが出来て2枚切れの打。字牌から切り出した場合は。1シャンテンを維持しつつタンピン変化をみる打が有力でしょうか。染め色と字牌が多い手牌でも、メンツが多い場合は染め手に決めない選択が有力になりやすいです。

 2枚切れ、マンズがドラ絡み4連形となると打としそうですが、東家がマンズ染め傾向につき変化を残すメリットが薄いとみて打

 赤ドラかつドラそばのですが、こちらも東家のマンズ染め傾向をみて打。手牌構成を読まれやすい手役狙いは他家に山読みされやすいということでもあるので、手作りの観点で字牌から切るかどうか微妙な手の場合は、河の強さも踏まえて字牌切りに分があるとみています。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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