- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第一章 守備のための基礎知識
CASE3 比較的安全度の高い牌を探そう①
マインスイーパーというゲームがあります。見えている数字を頼りに、地雷が埋まってないマスを全て開けばゲームクリア。理詰めで必ず解けるとは限らず、時には運勝負が強いられる場合もあります。麻雀の安牌探しも、見えている牌の枚数を頼りに、当たらない牌を切って最後まで振らなければ失点を減らせます。理詰めで必ず振り込まないとは限らないところもよく似ていますね。
字牌は順子を作らないので数牌より安全度が高く、字牌の中では見えている枚数が多いほど安全。何度となく頼りにすることになるので、字牌ならまあいいかで切ってしまわず、ちゃんと見えている枚数を確認して正しい手順で降りられるようにしましょう。
CASE4 比較的安全度の高い牌を探そう②
安牌探しの面白いところは、場況によって安全度が変わるので、単純に牌の組み合わせが少ないものが当たりにくいとは必ずしも言えないことです。典型例がp19の図のようにホンイツを狙って仕掛けを入れている他家がいる場合。字牌はアガリを目指すうえで不要になりやすいこともあり、アガることばかりに気を取られているとつい振り込んでしまいます。
ホンイツ狙いなら染めている色の牌と字牌以外は全部安全ですから、降りようと思えば降りるのは簡単です。ですから重要なのは、もうアガリが厳しいと判断して降りモードにきっちり切り替えることができるかどうかです。不要牌をツモったからと手拍子でツモ切らずに、攻めるべきか降りるべきかを判断してから何を切るかを決めるようにしましょう。
麻雀技術守備の教科書
いちばんやさしい麻雀の守備の本
“じっくり型”井出洋介と、“スピード型”小林剛
二人の守備の名人が基本から丁寧に解説しました。
打ち筋が正反対の二人だから導き出すことができた
「全プレーヤー必須の知識」
【この本の特徴】
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