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ネマタの戦術本レビュー第1219回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その8 著:金太賢」

ネマタの戦術本レビュー第1219回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その8 著:金太賢」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第3章 勝ち組になるために取り組むこと

超コスパ戦術,23

100ページの牌姿のポイントは、「アタマはメンツより出来やすい」。麻雀の和了形を「23333」で表せば、「13332」に受ける打の方が、「23322」に受ける打より聴牌しやすいです。

ここからは応用の話。麻雀は聴牌しやすい選択が最善とは限りません。待ちが強い聴牌になりやすい、あるいは高打点の聴牌になりやすい選択が他にあるなら、むしろそちらが正解であることが多いものです。

マンズがなら、聴牌しやすいのは打ですが、リャンメン待ちで聴牌しやすいのは打。両者の比較は微妙なところですが、「アタマはメンツより出来やすい」の(数少ないけど出現頻度は高い)例外形として押さえておくことをお勧めします。

マンズがなら、高め234三色で聴牌する受け入れがあるので打推奨。形で覚えると見落としやすい形なので、一手先の受け入れを見据えて打てるようにしたいですね。

降り過ぎな打ち手が多いのは、「リーチ者との1対1勝負」と考えがちなため。麻雀の和了にはロンとツモがあり、一方的に失点するのはロンだけ。しかも脇の二人がいるのですから、和了のチャンスがある手からなら押してもそれほど放銃せずに済むのです。92ページの内容を是非とも御確認下さい。

超コスパ戦術,24

よくある形とありますが、どちらかと言えば(アタマはのみ)からのツモからのツモのように、一手前の段階からこの形が出来ることの方が多く、その時に正しく受け入れを把握できているかが重要になります。このあたりは形を覚えてしまいましょう。

超コスパ戦術,25

2トイツか3トイツかの前に、和了のためには必ずトイツが1つ必要になることから、1トイツの場合は基本的にそのトイツを残すことをまず押えておきましょう。

そのうえで、1トイツが2トイツになることは、トイツが雀頭だけでなくメンツ候補としても使えるようになるので価値が高まりますが、2トイツが3トイツになってもそうした恩恵がありません。一方4トイツ以上になるとチートイツの可能性が出てくるので価値が高まります。3トイツが最弱とよく言われるのはこのためですが、例外も山ほどあるので、そのことを意識したうえで手牌に合わせた答えを出せるようにしておきたいですね。

麻雀「超コスパ」上達法


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●著者プロフィール
金太賢(キム・テヒョン)
1983年1月27日生まれ、兵庫県神戸市出身。
脱サラ後に日本プロ麻雀協会4期生としてプロデビュー、A2リーグまでストレート昇級、1年後に最高峰のA1リーグへ。2017年に団体最高タイトル「雀王」を獲得すると、その勢いで「麻雀最強位」も獲得、翌2018年も「雀王」を連覇。現A1選手の中で連続在籍記録2位、降級未経験記録1位。

高い雀力と解説の分かりやすさに加え、トレードマークの派手なシャツで人気を集め、Mリーグの解説、ABEMAのRTDトーナメント、MONDOTVのモンド杯、など様々な麻雀番組でも活躍中。今最もMリーグに近いと言われるプロの1人。
普段は健康マージャン「まーすた」で麻雀の普及活動に努めている。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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