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ネマタの戦術本レビュー第328回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その1」

ネマタの戦術本レビュー第328回「麻雀 定石「何切る」301選 著:G・ウザク・福地誠 その1」

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 Q1〜3

 メンツ手1シャンテンは、2メンツ、ヘッドレス、くっつきの3種類に分けられます(現麻第9回)。まずは2メンツ形の選択です。
 Q1、2はメンツ候補オーバーの手。メンツ候補は基本的に奇数枚で合わせる方がよい(現麻第15回)ので、候補はの三択。後は「高打点の受け入れ優先」で手役がつきやすい牌を選べば結構です。
 Q3はが浮き牌。既に良形×2以上の1シャンテンなので、他家の先制テンパイに対してもまずまず押せます。を残しても変化はそれほど強くないので、比較的安全なを残した方がよいでしょう(現麻第21回)。

 麻雀本はちょっとした合間にパラパラとめくってみる程度でも十分です。

 Q4〜6

「メンツ候補固定と雀頭固定」を比較する問題。いずれも単独トイツがあるので、メンツ候補を強い形(今回はリャンメン)に固定する方がアガリやすくなります。(現麻第16回
 ただし、Q5は待ちのリーチドラ1より、待ちのリーチ高めダブ東ドラ1の方がよりよい手なので例外的に雀頭固定が有利になります。あくまで「よりよい手になる受け入れ優先」。形だけで3トイツをほぐさないよう注意しましょう。(現麻第17回
 Q6はエントツ形を含むリャンメントイツであるの形があるので、同じリャンメン固定でも打の方が手広くなります。(現麻第18回

 すぐに読むつもりがない本は買わないので、麻雀本に限らずこの手の経験は未だにないです。

 Q7〜9

「メンツ候補固定と雀頭固定」を比較する問題。今度は単独トイツが無いので、メンツを作りにくいメンツ候補を雀頭に固定する方がアガリやすくなります(現麻第16回)(手変わりがある場合はこの限りではありませんが、今回は必ずリャンメン以上でテンパイするので考慮する必要はありません。)。
 Q7はソーズがリャンメントイツ、ピンズが3メンチャントイツなのでソーズを雀頭固定。Q8はソーズがリャンメントイツ。ピンズがエントツ形を含みますが形のうえではカンチャントイツなのでピンズを雀頭固定。ツモでもテンパイするように打とします。
 Q9は2シャンテンですが、これまで同様単独トイツが無い形なので、マンズのペンチャントイツを雀頭固定するのが有利になります。(現麻第63回

 もちろん好きな順番で読んでいただければ結構ですが、今回は順番通りに読んだ方が技術を身につけやすい構成になっていると思います。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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