- 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第五節一回戦C卓
リャンメンとトイツを持っているので打としてもロスのない形、河は弱くなりますが重なりで鳴いてトイトイにならなくても高打点の目ができるので打としそうです。
ツモでチートイツ1シャンテン。を引いたところでチートイツ本線でマンズリャンメンを外します。
がアンコになりが重なり単騎のチートイツに受けられましたが、打でテンパイ取らず。アンコが出来れば四暗刻1シャンテン。が出ればホンイツトイトイで跳満、倍満の可能性もある1シャンテンになります。テンパイまでは更に1手かかるので、2手先を見据えての手変わり待ちです。
アンコを切ればチートイツテンパイに取れる場合は基本的にテンパイに取るべきですが、序盤で出やすくなる手変わりが豊富なチートイツのみのテンパイになった場合は、ダマでアガリ牌が出ても見逃した方がよい(『科学する麻雀』)より)ことが分かっています。出ても見逃した方がよいとなれば、1種3枚のアガリ牌を引いてツモチートイツのアガリより、アンコができる5種10枚の牌を引いて四暗刻1シャンテンの方がよいとみてテンパイ取らずが有力そうです。今回は赤1あるのでチートイツのみの場合よりはテンパイ取りに分がありますが、鳴いても跳満以上が見込めるとなればテンパイ取らずが面白そうです。
中盤以降はダマにした場合も当たり牌が出ればアガった方がよくなるのでテンパイ取り。1枚見えというのもあってかダマにしていますが、他家視点からみれば序盤にリャンメンを落としてここで1枚切れの中はいかにもチートイツ狙いの手順で単騎は読まれにくい。アガリやすくなると言える手変わりもそれほどないのでここで即リーチしてそうです。
単騎になりました。他家から見て字牌待ちがありそうな変則手ではありますがこうなればリーチの一手。
西家北家が追いかけて3軒リーチとなり西家がでツモ和了、アガられた時点では3枚とも山でした。