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ネマタの戦術本レビュー第527回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その7」

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Q10

 打

 タンヤオも一通も1手で完成する形。それならメンゼンでタンヤオ1翻、一通2翻なので一通優先といきたいところですが、ドラが既に2枚あるのでそこまで打点差がなく、鳴いた場合は打点が変わらないので、良形変化が残るタンヤオ有利になるというのがこの問題の難しいところです。

 しかし、個人的にはそれでも基本的にはメンゼンテンパイ時の打点を優先した方がよいと考えます。何故なら自分がツモった牌は自由に残すことができますが、他家は自分にとって必要な牌は切ってこないためです。仮にドラが他家から出るようなら、ポンテンからリャンメン変化を残せる分タンヤオ有利になりますが、ドラに限らず基本的に、「他家一人がこちらの必要牌を切る確率」より、「自分が必要牌をツモる確率」を高めに見積もって判断した方がよいのではないでしょうか。

 一通を残すのであれば、ドラの鳴きが期待せず、リャンメン変化が多くなるようにカンチャンを残す打とする手もありますが、個人的にはマンズカンチャン落としが有力とみます。マンズを切るとマンズの有効牌が無くなるという理由で一色の牌を落とすことを嫌う人もいますが、マンズピンズソーズが均等に残っているとしても均等にツモるとは限りません。リャンメン変化こそ打の方がツモの分だけ1種増えますが、をツモった場合はトイツが残っていることで更に手広い1シャンテンになります。いくら手変わりの量が多くても元々リャンメンが残っている場合ほどにはアガリやすくならないので、どちらかと言えば量よりも「質」を優先するようにしています。先にが埋まった場合もドラが待ちとして残る分アガリにくくなりますが、ドラをツモるようならダマでも跳満になるのでカンダマ満貫と比べても損ではないと判断しました。

 はどちらから切っても大差なく、安牌を引くようなら安牌を優先してそうですが、をツモった場合に打として浮かせ打ち、ツモなら打としてタンピン345三色までみる変化を一応残してから切ります。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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