麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

大洋技研株式会社
ネマタの戦術本レビュー第528回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その8」

ネマタの戦術本レビュー第528回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その8」

CABO求人麻雀BarWatch

Q11

 打

 一気染めするほどではないですが、染めの可能性を残すに越したことはない牌姿。これも実戦でよくある迷うケースの一つです。

 牌Aを切るか牌Bを切るか。何を切るかで迷う時というのは、Aを残すのもBを残すのもそれぞれ異なる性質のメリットがある場合です。どちらにもメリットがあり、性質が異なるから直接比べるのも難しいです。

 このような場合は牌Aと牌Bばかりではなく、どちらを切っても残す牌Cに着目することをお勧めします。

 この場合はにくっついた場合やがメンツになった場合はもどちらも切ることになるので、着目する牌Cはから切っていればにくっついた場合に打としてを残すことで、特にロス無くホンイツの可能性を残せます。ホンイツの4メンツ1雀頭の候補が揃って鳴いても満貫の手になれば、のリャンメンも外していく手です。

 もしこの手でドラがであれば、仮にホンイツの4メンツ1雀頭の候補が揃ったところでリャンメン落としが有力になるとは言い難いので、良形でテンパイしやすいように打とします。アガリまでの手数に差がないうちは、良形、高打点になる受け入れや変化という「質」を重視しますが、リャンメンより優秀な待ちや、満貫より高い手についてはそこまで重視せずに受け入れの「量」を優先するというのを個人的には一つの基準にしています。

Q12

 打

 Q7と異なり、こちらはどのように1手進んでも「安牌が十分あっても押し」と言える手になりません。少しでも失点を防ぐように打った方がよいでしょう。

 は真ん中の牌ですがリーチ者がリーチ前にを切っているのでリャンメンは待ちしかなく、カンの形も考えにくいです。単騎やシャンポンで当たる可能性はむしろの方が高いので、単純に手牌の中で最も通りそうなのがで、を切ることによってもう1枚のとスジが通しやすくなります。「悪形待ちには当たりにくい」という読みも、安牌が無いところから降りるうえでは役に立つこともあります。実戦で用いる頻度も結構高いので、本書で言うところの「3巡ミッション」のテクニックは降りの技術として押さえておきたいところです。

本記事に関するご紹介

場を制するのはビリーヴかチキンか!?
85問の問題を収録し、それぞれに雀風の異なる打ち手の意見とオススメの打ち方が書かれている。
コラムも充実の楽しく読める一冊!

 

定価:1,296円
AMAZON販売ページ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top