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ネマタの戦術本レビュー第547回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その27」

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Q44

 打

 図では多牌になっているので、であるとみなします。下家に絞ると損をするのが自分と下家、得をするのは対門と上家。麻雀は4人で打つゲームである以上、特定他家に対して絞るのは得策ではないのですが、今回は東家にが鳴かれやすく、鳴かれたら確実に高打点の手。東家に絞った結果別の他家にツモアガられたとしても、東家にツモアガられるよりは失点が少なくて済むことが多いのではないでしょうか。自分の手牌も6ブロックの2シャンテン。元々のアガリ率自体が低く、1ブロック落としてもシャンテン数を維持できるのでまだアガリを諦めるわけではありません。低確率ですがマンズを押さえきったうえでアガれることもあります。「下家以外の他家に利することがさほどデメリットにならない」「絞ってもアガリ率が大幅には落ちない」ことから、今回は絞りに分があると判断しました。

Q45

 打

 タンヤオチートイツ赤ならダマでも出アガリ6400ですが、それよりツモでリーチタンヤオ赤の待ちリーチが打てる方がよいとみます。ただし低確率ながら手変わりもあるので、序盤なら打も視野に入れます。

 ちなみに三色同刻は1〜9まで全て和了済みです。一番難しいはずの赤絡みの5は何故か2回もあり、うち1回は無駄に四暗刻になってしまいました(笑)

Q46

 ポン打

 赤かつドラ表示牌のを切っているとなると、確かにダマテンの可能性も結構ありそうです。しかし、ノーテンでもが出ていく手牌を想定することはさほど難しくありません。確実にテンパイしているとしても、ダマで高打点でなければ基本リーチを徹底している打ち手は案外多くありません。「確実にテンパイかつ高打点」であると確信できるなら流石に止めた方がいいとは思いますが、少なくとも今回の問題の条件だけならテンパイに取ります。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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