Q35
1枚切れのうえにど真ん中の5のシャンポンですが、和了率は44.1%と通常カンチャンと比べてもさほど劣らないので、即リーチが有利とはいえ微差なのは手変わりに理由があるようです。
『科学する麻雀』の内容を踏まえると、リャンメン変化が3種で微差、4種でダマ有利という判断が意外に思われますが、『科学する麻雀』では手変わりを待つ際はテンパイを外すことが前提になっているというのが理由として挙げられそうです。
確かに一般論としては、「手変わりを見るならダマよりテンパイ外し」ですが、今回のように手変わりをみるうえでもテンパイを維持した方がよい場合もあります。リャンメンへ手変わりするより、そのままアガリ牌をツモった方がアガれなかった場合の失点を考慮すれば有利であることが多いのですから、テンパイを維持するなら外した時の基準よりやや手変わりが少ない程度ならダマ有利になるとは考えられないでしょうか。
Q9をダマにする理由は「真ん中のシャンポンだから」というよりは、「リーチせずにアガったとしても損失が少ないから手変わりを待つに越したことはない」ためです。今回はツモって満貫を1000−2000にするので損失はやや大きいですが、ツモって裏1でも満貫止まりなのでドラ1以下の時に比べれば損失は小さいと言えます。被ツモや横移動の損失についても自分がドラを多く持っている時の方が小さいので、「悪形先制リーチと、良形変化がそれなりにあるダマやテンパイ外し」の比較であれば、むしろドラを多く持っている時の方が後者有利になることが多いと言えそうです。
Q36
テンパイ取りダマでをツモったとしても、この点数状況なら500−1000のツモアガリよりツモで満貫になるフリテンリーチを打った方がよさそうです。
今回はダンラスという設定ですが、2巡目で中張牌ツモからの二段階変化も考慮に入れると、和了率だけみても即リーチより手変わり待ちの方が高いと出ました。アガった時の打点はもちろんテンパイ外しが上なので、これなら平場でもテンパイ外し。打点がそれほど必要でない局面であってもテンパイ取りダマに分がありそうです。最序盤で手作りの余地がないままテンパイした場合は大抵即リーチで問題ないのですが、今回のように何らかの浮き牌を引けば手変わり待ち優位になるケースを見落とさないように注意しましょう。
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