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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第79回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第79回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節二回戦C卓

▼対局者
私:タケオしゃん
Bさん:トトリ先生19歳
Ⓟ木原浩一
Dさん:コーラ下さい

牌譜はこちら

79_1-min

 1メンツも無い手ですが、がメンツ候補になればチャンタの4メンツ1雀頭が足り、ドラなので鳴いても高打点が狙えます。しかしをツモった場合はチャンタが崩れてしまい、その時はが浮き牌として残っている方がよいとみてのリャンメン固定でしょうか。個人的にはシャンテン数だけでみればチートイツ3シャンテンが最短なのでトイツは残して打としそうです。

79_2-min

 チャンタのメンツ候補は揃ったので、チャンタにならない場合も役がつけられるうえに鳴いて満貫になるダブ東残しがよいとみましたが打

79_3-min

 もちろんチャンタを残してトイツ落とし。今回は最初からチャンタ狙いだったので分かりやすいですが、途中までチャンタを狙う手牌で無かったところにをツモってきたとしても気付けるでしょうか。無意識のうちに、「ツモった牌が何か」で切る牌が変わってしまうことはよくあることです。

79_4-min

 ここで北家がをチーして打。シャンテン変わらずですがくっつきのクイタン1シャンテンに受けます。そのをチーして東家がテンパイ。もしを序盤から切っていなければ、チーでホンイツが警戒されてこのは出ていなかったかもしれません。

 を残していればチートイツもあったとはいえ、チャンタがつく牌であれば仕掛けていく手である以上チートイツになることはレアケース。それなら手牌だけの価値にこだわらないリャンメン固定やダブ東の早切りに分があるのかもしれません。

 ただし、北家視点で見た場合は、チー打がベストな選択と言えるかは疑問です。雀頭のメンゼン手でもマンズ変化で完全1シャンテンの形になるので、をスルーしてもそれなりにアガリが見込めるうえに、平和イーペーコーや456三色で高打点になる場合もあります。

 また、東家がを先切りしているとはいえ、をチーした時点で役牌が全て2枚以上見えています。役牌でもホンイツでもないとすると、東家の手役はチャンタ、一通、三色あたり。いずれの役だとしてもが東家の必要牌である可能性が高いです。しかもできれば重なりを狙いたいダブ東を早々と切っているということは、既にドラがトイツ以上でダブ東が無くても高打点が狙える手と考えられないでしょうか。

 こちらの手牌にが全くの不要牌、あるいは鳴かれても安手である可能性が十分にあるのであればを切るのもやむなしとみますが、を切らずともアガリ目が残り、鳴かれると高打点の可能性が高い以上、ここではを雀頭にしてスルーがよかったと思います。しかしこれは後から牌譜を見ているからこそ言える話。実戦で気付ける自信は全くありません。

79_5-min

 ドラをツモって3900オール。メンゼンのチャンス手は目一杯に構えるべきことが多いですが、アガリ率が他家から必要牌が鳴けるかどうかで変わりやすい鳴き手の場合は、チャンス手だからこそ目一杯に構えない選択肢もあります。うまく使い分けられるようになりたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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