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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第84回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第84回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節三回戦B卓

▼対局者
石橋伸洋
Ⓟ木原浩一
Cさん:トトリ先生19歳
多井隆晴

牌譜はこちら

84_1-min

 ツモ切りと思いきやここでシャンテン戻しの打。あえてペンチャンを先に落とす理由もあまりなさそうですが…

84_2-min

 ツモでテンパイ逃しになりますが、この巡目なら打としてをツモったとしても、テンパイ外しの打でタンピンイーペーコーのくっつき1シャンテンに受けるのも有力です。へのくっつきはあまり強くないのですが、に代わる中張牌をツモればより優秀なくっつき1シャンテンになります。

 打発としてツモでも基本はテンパイを外すのだから、先ににくっついた場合に比較的安全になりやすい発が残っている方がよいとみての打でしょうか。ツモもある以上打でよいとみますが、アガリの5ブロックをどこで作るかを見据えた打牌と言えます。

84_3-min

 しかし次巡にをツモったところでは即リーチ。今度は切りでテンパイを外した後のツモが残り1枚につきフリテンリーチがアガリにくい。巡目的にも手変わりを待つ猶予があまりないとみたのでしょうか。

84_4-min

 1メンツもできていない東家はこのリーチを受けて現物切り。

84_5-min

 しかし安牌を切りつつ手が進められる形になったのでチーからのトイツ落としで回し打ち。

84_6-min

 もポンしてクイタン1シャンテン。

84_7-min

 結果的に北家のアガリ牌を3枚もおさえてのアガリになりました。他家の動向にかかわらず序盤の先制リーチは強力ですが、他家が回し打ちからアガリきってしまうことも多々みられるのが天鳳名人戦を戦う実力者ならではです。

84_8-min

 トップ目でそこまでアガリやすそうではない待ちでリーチのみを打つくらいなら、ツモのメンピン高め三色の決定打を狙いつつ、北家に安手を振る分には2着目の親が流れるのでよいとみてのテンパイ外しでしょうか。これも個人的には思いつかない一打でした。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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