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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第26回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第26回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節四回戦C卓

▼対局者
タケオしゃん
Ⓢ福地誠
Ⓟ川崎たかし
多井隆晴

牌譜はこちら

 ターツが足りていてリャンメンが出来るより役牌が重なる方が強い形。重なりでターツを外して更にが重なるケースもあります。

 リャンメントイツをシャンポン固定。あまり見られない手筋ですがシャンポンの片割れが役牌かつ残り1枚なので感覚としてはリャンメン固定に近い。を先にツモった場合、ペンチャンを外しても手変わりがそこまで強くないとなると、ソーズ中ぶくれ形を残すにしても確かにペンチャン落としよりは打に分がありそうです。

 ツモでもドラ単騎よりはメンタンピンに受けるので、手広くドラ切りを選びそうです。

 結果的には先にペンチャンを外していればここでツモアガリでしたが、先にと落としているので待ちはかなり読まれにくい河になりました。

 流局が近いうえにテンパイしてもを押すとなると現物を切って降りた方がよかったとみますが、まず通るだろうと思ってを切りたくなるのも確かです。逆に言えば今回のようなケースであればが当たるのですから、打の時点で3枚切れであることに着目すれば、役牌とのシャンポンでが当たるケースも全くないわけではないと想定できたかもしれません。もちろん通すことによるリターンが大きい場合はケアする必要はありませんが、通すリターンが小さい場合は、「通りそうな牌」が、「他家が合理的に打っているとしても当たる手順が有り得る牌」なのか、「合理的に打っているなら通る牌」なのか、「手順ミスがあったとしても当たることが考えにくい牌」なのかを区別できるようにしておきたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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