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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第126回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第126回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節四回戦A卓

▼対局者
就活生@川村軍団
多井隆晴
タケオしゃん
独歩

牌譜はこちら

 ソーズは7連形かつ、ドラ引きと一通変化が残る強浮き牌。マンズカンチャンは赤含み。この手牌ならリャンカンが最も弱いところ。カンもカンもスジ待ちになるので、受けと456三色変化を残して打

 残り1枚になりましたが、それでも一通変化を残すに越したことはないのでツモ切り。

 「必ず良形テンパイに取れる」ことを優先すると唯一の雀頭を崩しがちになりますが、良形テンパイに取れる枚数だけに限定しても雀頭のくっつき1シャンテンが劣りません。雀頭のマンズ一通受けもあるので、なおのこと打がよいとみます。

 ラス牌のをツモり、リーチの現物をチーして一通ドラ3テンパイ。北家からアガってトップ目に立ちます。北家は手広い1シャンテンとはいえ安手。東家も押していることを考慮すると打がよかったように思います。

 ピンズの多メンチャン変化があるとはいえ、マンズの変化はツモだけとなると、テンパイを外した方がアガリやすいまではないとみます。
 問題はサンアンコがつく変化をどうみるか。即リーチでツモっても2600オール。リードを広げるには十分と考えるのか、更なる加点を目指すに越したことはないとみるのか。難しいところです。

 をツモり、役無しドラ3の待ちテンパイ。言葉だけで聞けばリーチ一択に聞こえますが、は自分で3枚使い。有力な単騎待ちへの変化は少ないとはいえ、ツモなら四暗刻。このままツモアガリでも問題無く、リーチしてもの出アガリは期待しづらい。これもまた評価が難しいところです。

 リーチが入れば手変わりの猶予がなく、出アガリがきく他家が増えたのでツモ切り追っかけリーチ一択。「手変わりしない限りダマ」との比較なら即リーチ有利とみますが、実際は途中でリーチに踏み切る選択もあるので比較が難しいところです。

 をツモり裏ドラまで乗って親の跳満。盤石のトップになりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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