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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第22回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第22回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節四回戦A卓

▼対局者
醍醐大
タケオしゃん
就活生@川村軍団
小林剛

牌譜はこちら

東1局

 親でテンパイなら悪形のみ手だろうとテンパイ打牌がドラだろうと降りずに押したいところですが、テンパイを外してよりよいテンパイで押せるケースも少なからずあります。北家は手順からしてか、ツモで別の色でテンパイ、あるいは周りが雀頭のケースが考えられるのでも比較的通りやすそうではあります。を切っていなければ迷わず打としそうですが、このケースをどう評価するかは正直難しいです。

ツモならドラ単騎と迷いますが、ならこちらでしょうか。上家からが出て裏ドラも。選択が噛み合いました。

東2局2本場

特に薄くもないリャンメンからチーしてトイツ落としとなればドラが固まっているのは読まれやすいところ。しかしそれなら満貫あってもスルーした方がよいと言えるのかという問題。個人的には1シャンテン→テンパイなら警戒されようとも出アガリできるようにしておくに越したことはなく、3シャンテン→2シャンテンなら元々先手を取りづらいため、警戒されるのが必ずしも悪くないとみてチーしますが、今回のように2シャンテン→1シャンテンで、残る形が悪形ばかりで鳴けないと手が進みづらい場合は迷います。

東4局1本場

をポンして役牌のみかホンイツへ移行する展開になることが多いので345三色変化を残すメリットは薄い。染めなくても高打点になるドラ重なり変化を残して打としそうです。

ドラもリャンメンも落として西家はソーズホンイツ傾向、ラス目親番なので簡単には降りたくないところですが、この段階でを切るのも、を切って安牌無し2シャンテンに受けるのも損とみての選択。

役無しになりましたがテンパイに取り…

逆に南家を降ろすことに成功しました。東家の仕掛けはピンズと字牌の見え具合から一色手は考えにくく、タンヤオにしても2枚切れとはいえから切りでテンパイ外してチーはやや不自然で、振ったとしても2900止まりであることが多いとなるとは通してよさそうに見えます。しかし実戦で判断をするのは難しいもの。相手に圧力をかける遠い仕掛けの有効性を知らされます。

南4局

全部強い良形ターツ同士の選択。最大限に打点をみる打も候補に上がりますが、をツモった場合にの先切りから高めのが出やすく、安めのが出にくいのもあるので3メンチャン残し。

ツモでも高め三色テンパイですが、を引っ張れば比較的出アガリが狙いやすかったが今度は危険牌の筆頭になります。ここまで中張牌が河に並ぶといずれにせよ出アガリが見込みづらいとみて、個人的にはを残しそうでしたが、これまでの河を作る方針と合わない選択はどうしても選びづらいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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