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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第23回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第23回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節四回戦B卓

▼対局者
お知らせ                       
Ⓢ福地誠
おかもと
Ⓟ木原浩一

牌譜はこちら

東2局

くっつき1シャンテン。一見4連形、中ぶくれ形>通常3〜7浮き牌で打としがちですが、ツモは三色にならない安目アガリになることが多く、ツモは確定三色ですが自分で使っているのでを残して確定三色になる受けより少なくなります。「ツモアガリ確率計算機」でも打が期待値最大となりました。

なお、マンズ4連形にくっつくと三色が崩れる受けがあるため、打ならテンパイ時に必ず三色が残りますが、三色テンパイに限っても受け入れが1種多く(の受けがかぶっているので)、ツモのノベタンテンパイもあるので残すに越したことはありません。三色にならない受けはテンパイに取らない方がよいと判断したらそうすればよいだけで、再度テンパイしてフリテンが残るリスクがあるとはいえ、それよりはよりよい受け入れが多い選択を優先すべきです。手組のコツは「イマイチな受け入れを減らす」ではなく、「よりよい受け入れを増やす」ことにあります。

確定678三色になりましたがタンヤオが崩れカンは残り2枚。リーチしづらいとはいえダマでは打点に不満が残るところ。個人的には打でテンパイを外したくなりますが、場況からマンズ4連形周辺は高く、巡目的にもテンパイを外せるか微妙なところです。結果的には東家の手牌で浮いているで2600出アガリになりました。

東3局

1シャンテンとしては手広いですが対門は安牌のを抱えてリーチなので良形率がやや高く、対門以外の他家も降りているとは分からずテンパイが入っていることもそれなりにありそう。アガリは厳しいとみて降りそうです。

東4局

メンツの作りやすさはペンチャン>浮き牌2ですが、役牌トイツが2組あってドラ無しのこの手は打点的にピンズホンイツ本線で進めるところ。から切っても手が進めばマンズペンチャンを落としていくので、先にマンズから切って2色目を見せるまでの巡目を遅らせる方が他家からピンズが鳴きやすい分ホンイツが成就しやすいという発想です。一昔前ならツモの安め拒否と説明されることがありましたが、を残す理由の説明にはなりません。相手からの鳴きやすさも踏まえたうえで、高めの受け入れを重視すると考えます。

ブロックが足りておらずドラ重なりでも満貫に届きますが、現状3シャンテンで先手を取るのは厳しい。浮き牌を安牌だけにしていれば後手から押し返せる可能性を残せます。4枚目のも手が進めば加カンして1回多くツモれるので、安牌としてだけでなく、手が進む可能性の残る有効牌としても機能します。

南1局1本場

ダブ南チャンタ三色なら鳴いても満貫に届きます。役とブロックが足りている手でも、他から鳴いた方が高くなり、さほどメンツになりづらくないところからはスルーを推奨します。

1フーロならまだテンパイしてない可能性も十分ありますが、ツモの役有りテンパイになる受け入れを増やすためだけに負えるリスクではないとみます。何となく形ができているとこれくらいならと切ってしまいがちなので注意したいところです。

南2局2本場

終盤でもダマ3900、リーチすればどこからアガってもトップ目となるとリーチしたくなりますが、河的にリーチするとはテンパイからでも止められそうで、逆にダマなら他家が使いづらく出アガリしやすそうな待ち。ダマで対門からが出てトップ目に立ったおかもと氏がそのままトップを守り切りました。リーチしていれば下家との2件リーチに対門は完全安牌がありませんでしたが、の危険度は相当高いのでトイツで凌がれていた公算が高かったように思われます。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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