麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

学生麻雀連盟
ネマタの戦術本レビュー第101回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その13」

ネマタの戦術本レビュー第101回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その13」

CABO求人麻雀BarWatch

Q91 
リャンメンカンチャンのような形を認識できるようにしておくことは大事ですが、結局のところは、
「一手進んだ時によりよい手になりやすいようにする」ことが目的であり、形を覚えることはそのための手段に過ぎないことがお分かりいただけるかと思います。
実は受け入れ最大になるのはチートイツとの両天秤に受ける選択ですが、これについても、よりよいメンタンピンテンパイになる受け入れ優先と考えれば結構です。

Q92 
悪形リャンペーコーテンパイよりは良形メンピンイーペーコーテンパイ。
がドラ表示牌でなくても切ります。よりよい手を目指すと言っても、引きの最高形を残すよりは、それ以外の牌を引いた場合によりよい手になる選択を優先します。
こちらも実は受け入れ最大は打ですが、悪形のみ手テンパイよりリャンメンテンパイ優先です。

Q93 
場にピンズが安くソーズが高いという理由で打とすることはありそうです。
ピンズがならむしろテンパイを外すことが多いのではないでしょうか。
上家から鳴きやすいかどうかも打牌判断に強く影響します。

つぶやきへのコメント 
「何切る」に意味は無いという方もいますが、「従来の何切るには問題点も多かった」「才能がある打ち手なので必要がなかった」「本人が用途を理解していない」のいずれかでしょう。
上達への近道として、こちらの問題集は自信を持ってお勧めできます。

Q94 
ピンズがなら打が最も手広くなる形。形の違いに注意しましょう。
と分けるとリャンメントイツが残りますが、は実質リャンメントイツにも関わらずシュンツを抜くとリャンメントイツが残らないのも気付きにくい要因。
「スーパーデジタル麻雀」レビューの時も申し上げましたが、のリャンメンに1枚くっついて受けが広くなっているとみなせばよいです。

Q95 
アンコ含みのヘッドレス1シャンテンでリャンメン×2となるとほとんどの場合はリャンメンを残しますが、
今回はの受けがかぶっているのでリャンメンを外しても受け入れ枚数で差がつかない。
それならソーズ多メンチャンを残すと考えます。ソーズ4メンチャンは強いとはいえ、
例えばドラなら打点的にもを切るべきなので、
「○○は強いから手をつけない」と決めつけるのではなくあくまで比較したうえで判断します。

Q96 
「ドラ受けを無くすのはあまりにもったいない」とありますが、リーチドラドラ高めタンヤオよりはメンタンピンドラ1の方が高くなるので、打点的には大差ありません。
よって、「破壊力が桁外れ」だからではなく、「ピンズで面子ができてテンパイした場合に、ドラ表示牌が待ちとして残るよりも待ちになる方がよい」ことが打牌理由としては適切です。
結果的にはドラ受けを残すのが正解になりましたが、ドラ受けを残さない方がよりよい手になりやすい場合もあるので注意が必要です。

つぶやきへのコメント 
たった14枚でも何の関連付けもないことを認識するのは人の頭脳では困難です。形として覚えているからこそ考えるまでもなく判断できるんですね。

 

本記事に関するご紹介

すべてが良問、納得の解説!

「何切る」職人が10年かけてストックした1,000問以上のなかから厳選した300問を一挙掲載。
受け入れ枚数をすべて表示し、オリジナル最新理論でシンプル解説。解くだけで麻雀強者の思考が自分のものにできる、「何切る」本の決定版!

G・ウザク (著), 福地 誠 (編集)
発売日:2016年8月6日
定価:本体1,200円+税
AMAZON販売ページ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top