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ネマタの戦術本レビュー第237回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その8」

ネマタの戦術本レビュー第237回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その8」

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テーマ11

 p63の牌姿はを鳴いて打(チーできる4枚のと、ポンできる2枚のなら、端牌ということもありトイツの方が面子になりやすくテンパイした時の待ちも強いので打より打)とすると8000確定。受けとツモ番1回を失いますが、アガリ率が低下すると言っても、鳴きがきくならから打としてもメンゼン手でから打とするのと大差ありません。

   スルーしてあがった場合、3900のケースが1/8(から入ってロン)、5200(40符3翻)のケースが1/2、8000のケースが3/8(ドラより若干出にくいと仮定)とすると平均打点は約6000点。スルーしてを引く場合もあるので実際はもう少し高くなりますが、打点が4/3倍になるのであれば多少アガリ率が低下しても鳴きに分がありそうです。

 ただし、でチーした次巡に手出しで打とすると、他家に食い替えと読まれる可能性があります。からをチー、次巡引きで打のようなケースもあるので断定はできませんが、チーが食い替えの鳴きで、こちらの鳴きが合理的であると他家が読んでくるのであれば、チャンタをつける鳴き、しかも1000点を2000点にする鳴きではなく、ドラがトイツで満貫にする鳴きである可能性が高いということまで読まれることになります。そのように読んできた他家からはドラのはもちろん、についても、からの打が予測されるので簡単には出なくなります。

 これがスルーするとほぼ3900の手が8000になるのであれば、他家に絞られるとしても鳴き有利とみますが、スルーしても6000点程度見込め、絞られなければ比較的鳴きやすい面子候補が揃っているのですから、相手の打ち筋次第ではスルー、もしくはを鳴いてもすぐには切らないといった選択も候補に挙がるのではないでしょうか。

 p66の牌姿については問題なく鳴きます。こちらは鳴いた場合だけ鳴きがきく形になり打点も下がらないので、他家に手牌構成を読まれて絞られるとしても不利にならないからです。基本はシャンテン変わらずでも打点が上がる鳴きや、役がついて鳴きがきくようになり鳴いても打点が下がらない鳴きについては鳴きますが、鳴くことで他家から鳴きづらくならないとしても、多少有利になる程度であればスルーという選択も考慮してはいかがでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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