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ネマタの戦術本レビュー第468回「デジタルに読む麻雀 著:平澤元気 その4」

ネマタの戦術本レビュー第468回「デジタルに読む麻雀 著:平澤元気 その4」

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第2章レッスン7 宣言牌は3種類!

 テンパイする前が雀頭の無い1シャンテンだった場合はリーチ宣言牌がアンコやターツの一部の場合もありますが、本書の定義ではフォロー牌に相当します。(それまでダマにしていた、あるいはツモアガらずにフリテンリーチの場合はシュンツ、トイツの一部である場合もあります。)

 50ページの河におけるの危険度については戦術本レビュー第284回(鉄押しの条件)にて考察しました。「入り目でなければ当たる」ケースにも見えますが、実際は雀頭のケースもあるので放銃率は約18%程度とみました。があるので実際はもう少し低いですがそれでも通常の無スジ19牌よりははっきり危険です。

 51ページの河における雀頭のケースはありますが、50ページに比べて更にパターンが絞れるうえに、リャンメントイツのパターンがない分「入り目」のケースが減ります。同様に計算すると放銃率は30%。、123三色狙いで、234三色狙いでもあるので実際は25%を下回る程度だとは思いますが、通常のスジ19牌と認識して降りているのに切るのは明確なミスになってしまいます。実戦でも結構出てくるパターンなので、麻雀の勉強を始めたばかりの方でもこれだけは覚えておきましょう。

レッスン8 ターツ落としリーチは大ヒント

 52ページの河は先切りでない場合も

は雀頭)と持っていたケースなら当たりますが、単純にと持っているケースと比較すると限定的なので当たりにくいことは言えます。

 もしの形を持っているとしても残りの形がリャンメンなら、打とする前の手牌が

これならツモでもリャンメンができるのでは不要牌。意図的な先切りを狙う打ち手だとしても安牌の南を残して打としそうなものなので、先切りを多用してくる打ち手だとしても今回の河ならそれを理由にを止めるということは考えません。

 53ページの河ならアンコでなければほぼからの打

は雀頭)のような悪形残りであったのなら、テンパイしやすいのは打とはいえツモなら高めイーペーコーのリャンメンテンパイになるので、が薄くない限りはカンチャンを外すのではないでしょうか。

は雀頭)の形であったとするなら、50%の確率で待ちということになります。いくつか例外があるとはいえよほどの手牌、局面でなければ止めることになりそうです。

 赤5切りリーチの14、69の危険度については、『統計学のマージャン戦術』(テーマ25)を御参照下さい。46については4−7、3−6のリャンメンやリャンメン以外の待ちで当たりにくくなるので通常の両無スジ456よりは放銃率が下がりますが、19については通常より上がり、序盤に5が切られた場合の無スジ19の危険度に近いです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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