Q13
打
Q6でも出て来ましたが、4メンツ1雀頭の候補が揃っていて1メンツもない牌姿です。今回は字牌が重なれば、あと1ブロックでホンイツの4メンツ1雀頭の候補が揃うのですから、なおのことを残してリャンメンができるよりも字牌が重なる方が手牌としての価値は高くなります。字牌が重なるようならトイツがある分ピンズの方が染めやすいのでマンズ落とし。マンズかピンズを引いた場合も、字牌の重なりで更にホンイツになりやすくなったとみて、一方の色を外して(トイトイもあるのでピンズを切るならから落とす)ホンイツ本線で進めるくらいでよいのではないでしょうか。
鳴いて役牌のみ1000点の手はホンイツがつくことで3900〜5200点。更に役牌がつけば8000点にまでなります。現代麻雀では手役はあまり狙わないと言っても、一色手となればいわゆる「手なり」で進めない方がよいことも増えます。Q11でも申し上げましたが、浮いた端牌や字牌を切る前に、「手牌の中で最も多く持っている色の牌をもう1枚引いたらどうするか」を意識して考えておくと、ホンイツが十分狙える手を見落とすことも減ると思います。本書に、「リーチとホンイツさえ狙ってりゃ勝てる!」と出てきますが、リーチ前提の手組の次に押さえておきたい技術です。
Q14
打
今度も4メンツ1雀頭の候補が揃っていて1メンツもない牌姿ですが、今回はリーチというよりタンヤオがあります。を重ねてもポンして1翻つけることができます。それならツモでを残していた方が、役牌を抱えていた場合よりも手牌の価値が高くなるとみて役牌から切ります。1メンツもない牌姿における役牌の重なりは重要ですが、役牌と複合しない手役(多くの場合はタンヤオ)が十分狙える場合は例外です。むしろ他家が役牌を重ねてから切ると鳴かれて自分の和了率が下がるという点からも、他に不要な牌が無ければ先に切ることをお勧めします。この手ならドラを引いてのタンピン567三色ドラドラまであります。もちろんそこまで上手く手が育つことは稀ですが、役牌の先切りはそういった大物手を成就させるチャンスを少しばかりでも上げることができる打牌選択と言えるのではないでしょうか。
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