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ネマタの戦術本レビュー第725回「現代麻雀の神ワザ 著:鳳南研究所 その4」

ネマタの戦術本レビュー第725回「現代麻雀の神ワザ 著:鳳南研究所 その4」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第一章 分析2

 序盤は不要に近い牌であっても、将来の安牌よりも優先して残した方が有利であることが多いことは分析1で取り上げました。
 今回は中盤の話。不要に近い牌は安牌と取り替えるとして、問題は不要とは言えない牌と安牌のどちらを残すかです。
 

 安牌を残すかどうかは本書でも取り上げられている通り、①オリを視野に入れる手牌なのか、②アガリきりたい手牌なのかで変わります。


 リーチがかかって無スジを引いても押し有利な手牌はもちろん②に分類されますが、それ以外を①とすると先制テンパイが取れる可能性を過小評価しがちになるので、安牌を残すと受けが狭まるケースについては、1手進めば明確に押し有利になる程度の手牌までは②とみなすことをお勧めします。


 20ページの手牌のように、①の場合で、リーチがかかるとオリきれるかどうか微妙な手牌であれば基本的に安牌を優先します。例外は安牌を残そうとすると、手牌が①から②になるくらい強い手変わりを見切ることになる場合ですが、その場合はそもそも手牌自体が「②に近い①」で、強い変化があることに気付きさえすればあまり迷わないと思います。
 

 21ページ下の手牌のように、①の場合でも既に十分に安牌がある場合は、それ以上安牌を残すメリットがあまりないので、結局降りる可能性が高いとしても安牌よりは少しでも手牌の価値が高まるような牌を残します。25ページ(1)も同様です。


 23ページは②で、を切っても受け入れを狭めないケース。これなら基本は打としますが、局面や点数状況次第では①の手牌に近いと判断してを引っ張ることも考えられます。
このあたりは、「はじめに」で取り上げられていたように打ち手のスタイルで判断が変わりやすいです。

 21ページ中央は②で、打とすると受け入れが狭まるケース。特に条件が無ければを残して手広く受けるところです。
「現代麻雀最新セオリー」でも完全1シャンテンから先切りすべきケースが取り上げられていますが、「先切りする牌が全員に両無スジ456牌」「残す牌が全員に共通安牌」という条件での結論なので、基本はやはり完全1シャンテンに受けるものと押さえていた方がよいと思います。


 ただし、実戦では場況から(1)「場に高いので通常の無スジより危険になりやすい」(2)「トイツで持っている牌が山に残っていない可能性が高いのでロスになりにくい」(3)「特に放銃を避けたい他家の危険牌である」(4)「先切りすることで待ちが残った時に特に出アガリしやすくなる」といった例に当てはまることが珍しくありません。


 今回のは東家西家には通りやすいですが、(2)(3)には大いに当てはまっていることを踏まえると打が実戦的であると言えそうです。

 同じことが27ページの手牌にも言えます。25ページ(2)は場況がありませんが、ロスが2枚のみ。まだ2シャンテンなので安牌を残さないと降り前提になりやすいことをふまえて先切り有利というところでしょうか。
 

 「勝負手は目一杯」「勝負手でないので安牌を抱える」とは昔からよく聞くセオリーですが、実は場合によっては逆になるケースもあることが分かりました。


      どんな時にどちらを適用すればよいかを分かりやすくまとめ上げられているのは本書の大きな功績と言えます。

現代麻雀の神ワザ

本書は日本最大のネット麻雀サイト「天鳳」における鳳南(鳳凰卓の東南戦)で、麻雀強者の牌譜を見続けてきた「鳳南研究所」による書き下ろしの麻雀戦術書です。

「強者の共通点はびっくりするほど少ない」と筆者は言います。

本書では天鳳位を始めとする強者たちの打ち筋の共通点を見出すとともに、それぞれの独自のバランス感覚(他人にはマネできない本人だけの「勝ちの型」)を明らかにすることを目指すものです。

数え切れないほどの牌譜を見てきたからこそ分かる、異彩を放つ一打とその背景にある麻雀理論。

本書で「現代麻雀の神ワザ」を体感していただき、みなさんの「麻雀の型」をさらにレベルアップさせる一助にしてください。

 
鳳南研究所
単行本:1,663円
Kindle Unlimited
 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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