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ネマタの戦術本レビュー第843回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その9」

ネマタの戦術本レビュー第843回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その9」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Logic9

 リーチのメリットは打点上昇。デメリットは(ダマで出アガリ可なら)和了率減少、リーチ棒出費、手変わり狙いの選択が無くなる、降りる選択が無くなるというところ。一昔前ならこのようにメリットとデメリットが併記されることが多く。これだけだとデメリットが多いのでどうしても損な選択に見えてしまいます。

 

 しかし、和了率が大きく減少する場合は、他家が降りているということですから、他家の和了率も大きく減少するに加えて、自分の放銃率もむしろ下がっています。押し返されるリスクが高いのであれば、今度はリーチをかけても降りない人が多いということなので和了率があまり下がりません。リーチの評価を過小評価しがちな人は、列挙されているデメリットが常に重なるものとして、一方のデメリットを一方が打ち消す場合もあることを想定できてない可能性があります。

 

 とはいえ、本書で①〜⑦まで考慮要素が取り上げられているのを見ても分かるように、先制テンパイは即リーチが基本であるからこそ、ダマ寄りになる要素自体は結構多いことに注意が必要です。テンパイさえすればリーチでよいと思っていると、ダマ寄りになる局面情報を見落としがちです。

 

 また、テンパイ即リーチが基本と言っても、テンパイ以前の段階は、よりリーチ有利な手組を目指すに越したことはないことも押さえておきましょう。本書は全章に渡って丁寧かつ細やかに解説されているので、リーチ判断だけでかなりの分量を割いています。テンパイ以前の手組となるとパターン分けが更に膨大になるので、本書で取り上げることが出来なかったのもやむなしです。次回作に期待したいですね。

 

論理的思考で勝つ麻雀

「選択と抽選のゲーム」と言われる麻雀。
プレイヤーの実力が反映される「選択」の精度を高めることは何よりも大切です。
本書ではそのために必要な考え方、戦術を論理的に解説します。

著者は麻雀の思考の言語化の達人、中嶋隼也プロ。ロジカルで分かりやすい解説が遺憾なく発揮されています。

点数状況・巡目・他家の挙動など、状況が刻一刻と変わるゲームである麻雀において、得な選択肢を選び続けるための論理的思考力を本書で身に付けましょう!

著:中嶋隼也(@owadasenmu
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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