- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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Logic15
良形テンパイでありさえすればほぼ押し、悪形でも案外押せるということがよく分かる例題です。例1、2は一昔前なら降り有利とみなされること多かったケースです。
ただし、押すと言ってもメンゼンテンパイなら必ず追っかけリーチを打つとは限らず、例3〜6のようにダマ有利になるケースもあります。ダマ寄りの要素があるとはいえリーチ有利(例えば例5のケースでドラが1枚あるなど)なことも少なくないので、意識しすぎるとうまく打ち回しているつもりなのに評価ptを落とすことになりかねませんが、押し引きと言っても押すか引くかだけでなく、押し同士、引き同士の比較でもあることに注意します。
例8のような安手悪形テンパイの場合も、「ベタオリ」との比較なら案外押せることも多いのですが、テンパイから引く場合は完全にベタオリとは限らず、打としてにくっつけばよりは通りやすい押しというようにアガリのチャンスも少しばかりは残ります。テンパイからは基本押しとはいえ、例外が多い理由の一つです。
今回は元々押すのが微妙なケースでしたが、実戦ではいつセオリーから外れた選択が正解になるかを見極めることも他者と差をつけるために重要なので、テンパイしている時こそ、「これなら押し有利」という判断から一歩進んで、「もし引くとしたらどんな場合か」にまで思考が届くようになることが望ましいですね。
論理的思考で勝つ麻雀
「選択と抽選のゲーム」と言われる麻雀。
プレイヤーの実力が反映される「選択」の精度を高めることは何よりも大切です。
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