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ネマタの戦術本レビュー第1016回「『麻雀勝ち確システム』編 その15 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1016回「『麻雀勝ち確システム』編 その15 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM44

こちらの研究では、ダマでも満貫あり、を切っていて両方とも出やすいなら切りリーチは十分有力という結果が出ています。しかし、局収支では打リーチと大差ないので、赤ドラに祝儀がつく雀荘ルールにおいては基本的に損となりそうです。

ただし、中盤でアガリ率で10%以上差がついていることから、アガればトップのオーラス2着目といった局面なら祝儀アリでも赤切りリーチが有力です。2着→トップで40000点相当の差がつくので、祝儀と素点で損しても十分見合います。ツモアガリをベースとした打ち方が基本であることは確かですが、ここぞというところでは出アガリ期待の選択も取れるようになりたいですね。

SYSTEM45

鳴き手で5翻(赤ドラを切ると4翻)の手なら、たまに跳満になる場合もあるとはいえ、リーチの時ほど素点に差がつきません。これならなおのこと赤ドラ切りが有力であることが多そうです。

しかし河によっては赤ドラを切ると、相手が正しく読みを入れてくるなら赤ドラのまたぎがかえって警戒される例も有り得ます。相手が読みを入れてこないとしてもさほど損ではないので、その場合は赤くない5を切っておいた方が無難でしょう。

本書の牌姿の場合、マンズのホンイツ狙いと読みやすい河であるなら、がツモ牌ならツモ切り。そうでないならを手出しせずに打を推奨します。役牌2つとホンイツで満貫に届くのですから、他家視点から見た場合、ホンイツならを切っても満貫あるからまたぎの待ちが有り得ると読みやすく、かえって警戒されることが予想されるためです。

SYSTEM46

多少熱くなって打牌の精度が落ちても、対戦相手に実力で上回る自信があるなら続行するのも一つの手です。「天鳳で特定の段位に到達する」のように、一定以上の実力があれば対局数を増やすことこそ達成率が上がるものを目標にしている場合は、あまり打牌精度を気にせず対局数を重ねることをお勧めします。

しかし、時間さえあれば卓を囲みたいと思うほどの麻雀好きな人にとっては、熱くなって打牌の精度が落ちたと感じたら止めるくらいがちょうどいいと思います。好きな麻雀のことを考えるのは、卓を囲んでいなくてもできます。一旦冷静になって対局を振り返り、次に卓を囲むまでに座学に励む。そんな充実した麻雀生活を送りたいですね。

SYSTEM47

牌譜を見返すことができる、これこそ天鳳を始めとするネット麻雀を打つメリットです。「今より強くなりたければ天鳳を打て」と言っても過言ではないかもしれません。

しかし、牌譜を見直し、研究することを上達に役立たせることができる人は、それだけで十分実力者と言えると思います。他家の手牌まで見ることができるので、ややもすると「後知恵バイアス」に陥りがち。上手な牌譜検討方法については、こちらを御参照下さい。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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