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ネマタの戦術本レビュー第1145回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その6 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1145回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その6 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第2章 最速で勝ち組になるための手作り

⑤4ブロック編 連続形を制すものは麻雀を制す

②基本にして奥義で、まずは浮いた字牌から切るという話から入ったのは、配牌の段階では4ブロック以下であることが多いためです。

麻雀戦術本には字牌を安牌として抱えることを推奨する記述もよく見受けられるのですが、ほとんどは5ブロック足りていることが前提。熟練者向けの戦術は読者が前提を省略して書かれていることが多いので、「安牌を抱えて打つ」ところだけを初心者が真似てしまい、4ブロックでも安牌を残しつつ打ってしまう例が少なからず見受けられました。

もちろん5ブロック足りていれば安牌を残すケースも増えるのですが、安牌を残さないミスは4ブロックで安牌を残す癖ができてしまうことに比べれば結果に影響しにくいので、まずは代表的な形を覚えて、77ページにまとめられているランキング通りに打てるようになりましょう。

浮き牌同士の細かい比較についてはこちらの71〜79回にまとめましたが、こちらも4ブロックであることが前提。浮き牌の優劣ばかりに気を取られ、ブロック数を把握することを忘れないようにしたいですね。

⑥5ブロック編 弱いブロックに援軍を送れ!

6ブロックでは弱いブロックを落としましたが、5ブロックならアガリを目指すためには全てのブロックをメンツかアタマにする必要があります。全部をメンツにする必要があるからこそ、そのままではメンツになりにくい弱いブロックに援軍を送る必要があるのです。

注意したいのは、「弱いブロックをフォローする」であり、「強いブロックにフォロー不要」とは必ずしも限らないこと。牌姿A、Bは強いブロックを固定する打ですが、のトイツが無くから1枚切るのであれば、をアタマに固定する打。78ページ牌姿Aのような余剰牌の無い1シャンテンに受けるのが正解です。迷ったらリャンメン固定と考える前に、アタマをどこで作ることになるかを意識するようにしましょう。

81ページのような余剰牌同士の比較は場合によっては上級者でも難しい問題になりますが、難しい比較はそれほど結果にも差がつきません。基本を身につけるうえでは、ひとまずは本書のようにシンプルに基準を決めておくことをお勧めします。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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