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Mリーガー列伝(6):佐々木寿人(麻雀格闘倶楽部)

Mリーガー列伝(6):佐々木寿人(麻雀格闘倶楽部)

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「寡黙なリーチファイター」・「無敵のストリートファイター」・「麻雀攻めダルマ」

複数のキャッチフレーズが皆しっくりくるのもまた珍しいパターンです。

その圧倒的な存在感で見る者を魅了する、仙台が生んだ稀代の超攻撃派雀士。

今回は佐々木寿人プロの軌跡を紹介したいと思います。

◆佐々木寿人(ささきひさと)
◆生年月日:1977年1月12日(42歳)
◆出身地:宮城県仙台市
◆血液型:O型
◆所属チーム:KONAMI麻雀格闘倶楽部
◆所属プロ団体:日本プロ麻雀連盟
◆趣味:三人麻雀
◆主な獲得タイトル:第9・11・12・17回モンド杯、第4・5・10・14・19期天空麻雀、第10期チャンピオンズリーグ、第7期麻雀グランプリMAX、麻雀日本シリーズ2018、RTDトーナメント2019、麻雀プロ団体日本一決定戦優勝
◆Twitter:@sasakihisato

一目惚れのような麻雀との出会い

1977年に宮城県仙台市で生まれた寿人が初めて麻雀牌に触れたのは高校2年生の頃、それまではよくわからないままパソコンゲームでプレイしたことがあっただけでした。

中学時代の同級生に誘われて実際に牌に触れた寿人は、眠れないほどの興奮を覚えました。

翌日すぐにホームセンターに向かい麻雀牌とマットを購入し、ものの二週間ほどで役も点数計算もマスターするという程強烈に麻雀に惹きつけられました。

その後は大学に進んでも麻雀漬けの毎日。初めてのアルバイトも当然のように麻雀店でした。

とはいえ根が真面目な寿人は、学業も疎かにせず、就職も考えていったん麻雀店を辞めることにします。

ところが大学3年になる年にトラブルが発生。学費の振り込みが遅れ、留年するか退学するかの選択を迫られます。

ここで大学を辞めて麻雀の道に進むことを決意した寿人は、22歳の頃に新宿歌舞伎町の麻雀店に移り、更なる麻雀の追及に励みます。

そしてここでの出会いが寿人の今後の人生に大きく影響を与えることになります。

ライバルや恩師との出会い、そしてプロの世界へ

上京した寿人を待っていたのは新たなる出会いでした。

最初に出会ったのは終生のライバル、滝沢和典。

プロ入りしてから常に比較される間柄の2人ですが、寿人が表舞台に出るきっかけとなった近代麻雀(※2)でのコラムや自身がモデルの漫画『真剣』は、滝沢の紹介で連載がスタートしました。

 

その後、現在のチームメイトである前原雄大と巡り合います。

寿人を高く評価した前原は、プロの研究会に顔を出さないかと誘います。

まったくプロに興味が無かった寿人ですが、色々な考え方があることに気づき、少しずつ意識が変わり始めました。

チームメイトの前原とは公私ともに仲が良く”チームがらくた”を結成

 

そして26歳の頃に荒正義(※1)と出会います。

当時の荒は疲労を軽減するためや、他のメンバーの打ち筋を研究する目的もあってか、5人での麻雀を好んで行っていました。

寿人も抜け番の時には必ずと言ってよいほど荒の後ろに陣取り研究したといいます。

特に参考にしていたのが手牌の伸ばし方でした。昔から早くターツを決める癖があり愚形残りが多い寿人に対し、タンピン系を作るのが非常に巧く、アガり形がとても綺麗な荒。

手に余裕を持たせることの重要性を学ぶことが出来ました。

荒の「柔」と、前原の「剛」を融合させて出来たのが今の寿人のスタイルと言ってもいいかもしれません。

 

前原や荒から連盟への度重なる勧誘を受けた寿人は、鳳凰位決定戦の観戦に足を運び、ここで繰り広げられる対局が決め手となって、ついにプロ入りを決意。

2005年、28歳の寿人は日本プロ麻雀連盟22期生としてついにプロの世界に足を踏み入れました。

 

順風満帆なプロ生活と心境の変化

鳴り物入りで入会した寿人は、その圧倒的な攻撃力を武器に1年目で第10期チャンピオンズリーグを優勝し、前評判が本物であることを証明します。

その後もモンド杯で歴代最多となる4回の優勝を記録するなど、特に映像対局で圧倒的な強さを見せ、順風満帆なプロ生活を歩みます。

私生活でも同じ連盟所属の手塚紗掬と結婚するなど順調そのもの。

麻雀では”魔王”と呼ばれる程恐ろしい打ち手ですが、2児の父として家事もこなす優しいパパの一面もあります。

 

寿人といえば麻雀の摸打が速い事で有名です。

これはアルバイト時代の麻雀店が先ヅモ(※3)OKだったことが大きな要因だとか。

本人的には今ではだいぶ遅くなったと自覚しているそうです。

鳴き麻雀からメンゼン主体に変化したことも要因となっているかも、と語ってくれました。

メリットを見いだせなかったことからプロ入りが遅くなってしまったが、今となっては勧誘してくれた前原・荒には感謝していると、心境の変化があったことがわかります。

強い芯がある人間性と、変化を恐れず認める柔軟性が寿人の魅力的なキャラクターを作り上げていると感じました。

 

Mリーグ初役満をさらりとアガる”持っている男”

モンド杯で4回、天空麻雀で5回、そして先日行われたRTDトーナメント2019で優勝と映像対局で圧倒的な成績を残す寿人。

その中でも最も印象に残っているのが、2016年に行われた「麻雀プロ団体日本一決定戦」での地和でしょう。

大舞台での地和は衝撃を与えた ©AbemaTV

 

結果もさることながら視聴者にインパクトを残すアガリを見せる”持っている男”寿人は、Mリーグでもその真価を発揮します。

KONAMI麻雀格闘倶楽部から1位指名を受けた寿人は、序盤こそ不振に喘ぎますが、臆することなく攻め続けて、松本吉弘(ABEMAS)からMリーグ初役満となる国士無双をアガります。

10月26日の試合でMリーグ初の役満をアガった ©AbemaTV

 

そのまま好調をキープし、個人ポイント3位でチームのファイナル進出に大きく貢献しました。

今期のMリーグでも何を見せてくれるのか、”持っている男”の活躍が楽しみですね。

2019シーズンも何度もガラクタポーズを見ることになるだろう ©AbemaTV

 

※1 荒正義・・・日本プロ麻雀連盟の麻雀プロ。鳳凰位・マスターズ・王位・最強位など数多くのタイトルを獲得し、連盟を支えてきた本格派。生涯現役を掲げ、今も活躍を続ける。

※2 近代麻雀・・・竹書房が発行する麻雀漫画雑誌。『アカギ』や『打姫オバカミーコ』など人気麻雀漫画を連載。

※3 先ヅモ・・・上家が打牌を完了する前にツモ牌を持ってくること。現在は大多数の場所で禁止行為とされている。

佐々木寿人 年表
年齢 主な出来事
1977 0歳 宮城県仙台市生まれ
1992 15歳 仙台第三高等学校に入学。高校の先輩に後のチームメイトとなる藤崎智がいる
1993 16歳 初めて実際に麻雀を打つ
1995 18歳 東北学院大学入学
1996 20歳 雀荘でアルバイトを始める
    学費の支払いが遅れ、大学を中退する
1999 22歳 上京し、新宿歌舞伎町の雀荘で働き始める
2003 26歳 近代麻雀ゴールドで自身がモデルの漫画『真剣』が連載開始。一躍人気となる
2005 28歳 鳴り物入りで連盟に入会(22期)。同期に内川幸太郎
2006 29歳 第10期チャンピオンズリーグで公式戦初優勝を飾る
2008 31歳 結婚
2009 32歳 第9回モンド杯優勝
2010 33歳 第4回天空麻雀優勝
2011 34歳 麻雀最強戦2011新鋭プロ代表決定戦優勝
    第5回天空麻雀優勝(2回目)
    第11回モンド杯優勝(2回目)
2012 35歳 第12回モンド杯優勝(3回目)
2013 36歳 第10回天空麻雀優勝(3回目)
2014 37歳 麻雀最強戦2014特別予選優勝
    天空麻雀14優勝(4回目)
2016 39歳 麻雀プロ団体日本一決定戦で放送対局初となる地和を達成。チームを優勝に導く
    RTDリーグ2016に出場。4位
2017 40歳 天空麻雀19優勝(5回目)
    第7期麻雀グランプリMAXでG1タイトルを獲得
    RTDリーグ2017に出場。2年連続の決勝進出も3位
2018 41歳 第17回モンド杯優勝(4回目)
    RTDリーグ2018に出場。準決勝敗退
 

 

Mリーグが発足し、KONAMI麻雀格闘倶楽部に1位指名される
2019 42歳 Mリーグ初年度はチーム4位でシーズンを終える
    RTDトーナメント2019優勝

 

著書

『超攻撃麻雀ヒサトノート』(2007年 毎日コミュニケーションズ)

麻雀界に現れた新星佐々木寿人がついに登場!プロ入り以前から圧倒的な勝率を誇り、プロ入り後もいきなりタイトルを獲得するなど実力は折り紙付きです。 驚異的な実績に基づく戦術は説得力があり即効性が期待できます。またエッセイでは勝負に対する著者の鋭い考え方が描かれており、読者をひきつけます。これを読んで勝率アップを図るもよし、勝負に対する感性を磨くもよし。勝ち組になるエッセンスが満載の一冊です。

『超攻撃麻雀 ヒサトノートX』(2011年 毎日コミュニケーションズ)

「ヒサトノート」から4年半、若手のトップを走り続けるカリスマ佐々木寿人が放つ最新作が完成しました。その名も「ヒサトノートX」本書にはプロになってさらなる進化を遂げた「佐々木寿人の現在」が凝縮されています。第1章は「姿勢」 「全局アガれる人間などいないし、またミスのない打ち手もいない」 「何より大切なのが強い精神力だと私は思う」第2章「手作り」、第3章「走攻守」と技術論が続きますが、どのページをめくっても 佐々木寿人の麻雀哲学を行間に読み取ることができます。ファンを魅了してやまない超攻撃的麻雀を十二分に堪能できる、待望の一冊です。

『ヒサトVS滝沢 麻雀戦術30番勝負』(2013年 マイナビ)

日本の麻雀界を牽引する2大人気プロ、佐々木寿人と滝沢和典が同じ局面を見てどう考えるか。二人の意見を紹介し、徹底比較し、詳細に検討したのが本書です。超攻撃的麻雀といわれる佐々木プロと深い読みに裏打ちされた対応力に秀でた滝沢プロ。互いにトップレベルでありながら、相反する麻雀観を持つ二人が同じ局面で何を考え、何を切るか。二人の結論は多くの場合異なっているものの、その根拠となる麻雀理論の深さは甲乙つけがたく、読者は巌流島の立会人となることを強いられます。本書は麻雀観の峻別を見せ付けることで、読者に自身の麻雀に対する「姿勢」を改めて問い直させるものです。本書を読んで、実戦を積んで、ヒサト派でも滝沢派でもない、自分流の麻雀を見つけてください。

『人生勝たなきゃ意味が無い』(2013年 講談社)

勝利の大切さはすべて麻雀が教えてくれた 歌舞伎町の雀荘メンバー時代から「無敵のストリートファイター」と怖れられ、プロ入り後も猛烈な勢いで昇段し続ける新進気鋭の雀士・佐々木寿人。他の競技よりも不確定要素が多い麻雀で、なぜ彼はこれだけ「勝ち続けられる」のか? そして守りに入れば勝てる状況においても、なぜあえて「攻め続ける」のか? その根っこには独自の確固たる信念と哲学があった。「即断即決せよ」「どんな状況でも先に攻めよ」「感情を廃して淡々と打て」――。本書は著者が「勝つことの大切さ」「勝つための考え方」について、麻雀を通じて徹底的に論じた初の著書である。麻雀で勝ちたい者のみならず、混迷の時代を生きる現代人へのメッセージでもある。

『ヒサトノート 強者のメンタル強化塾』(2016年 竹書房)

麻雀界最高峰の佐々木寿人の「激攻撃」を支えるメンタル理論!! 机上の戦術とは一線を画す、〝ヒサトの刹那の一打〟強心臓に迫った麻雀戦術書。進む道を模索する初心者、上達の壁にぶつかった中級者、打つ楽しさを忘れかけた上級者に贈る、ヒサトの生き様!! 勝利のためには過酷な道をいとわない強者のメンタル理論とは!?

 

この記事のライター

最高位戦日本プロ麻雀協会浅井 裕介
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。
入会10年負け続けたが、近年圧倒的な速度で勝ちを積み重ねている売り出し中の選手。
立会人を呼び続け、ついたキャッチフレーズは「日本一キレやすいプロ雀士」。

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