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モンド麻雀プロリーグ22/23『第17回名人戦』放映直前特別インタビュー 森山茂和「麻雀の奥深さ、手作りしていく面白さを伝えたい」

モンド麻雀プロリーグ22/23『第17回名人戦』放映直前特別インタビュー 森山茂和「麻雀の奥深さ、手作りしていく面白さを伝えたい」

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 円熟の闘牌と巧みな心理戦で人気のモンド麻雀プロリーグ22/23『第17回名人戦』。待望の新シリーズが9月12日より、MONDO TVで毎週火曜午後11:00~深夜0:30に全16回にわたって放映される。

「第17回名人戦」に出場する10人の選手たち ™ & © 2023 Turner Japan

▼出場選手一覧写真、アンケート記事はこちら

 百戦錬磨の男性プロ10人を代表し、名人戦には第2回大会から16年間、モンド麻雀プロリーグには2001年より22年間連続出場している森山茂和プロに、名人戦に対する思い、見どころ、さらには麻雀界の未来について話を聞いた。

「気づけば今年で72歳。名人戦では古株になったかもしれません(笑)」

森山茂和プロ特別インタビュー

ーー名人戦にはどんな思いで出場されていますか?

 今シリーズの出場選手の中では、森山プロは最年長選手となる。「名人戦はただ勝てばいいという絵合わせではなく、麻雀の奥深さ、手役を作っていく面白さをどう伝えていくのか。私自身、魅せるまではいかないまでも、視聴者の皆さんに喜んで頂けるような麻雀を打ちたい。その一心で名人戦という名にふさわしい麻雀を打ってきたつもりです」 

ーー名人戦の見どころは?

 昨シーズン覇者の瀬戸熊直樹プロをはじめ、沢崎誠プロの復帰、山井弘プロの初参戦を含む10人の出場選手が発表されている。「名人戦には普通はこっちを切るのに、なんでこっちを切るんだろうみたいな選択が、数多くあります。狙い方というか、単に目の前にある形だけでいらない牌を切るのではなく、将来の形を考えつつ、河(かわ)の情報を相手にどう見せていくのか。麻雀は人生と一緒でいい時もあれば悪い時もあるので、誰が打っても同じ結果になるようないい時よりも、ダメな時こそどう打っていくのか。そこは見てほしいですね。ただそういった部分は見ていてもわかりにくい部分なのかもしれませんが、素直な気持ちで見てもらえたら、自然に伝わるものなのかなと信じて打っています」

 実況は土屋和彦アナウンサー、解説はメンチンのバビィこと馬場裕一プロと名人戦では初解説となる黒木真生プロが担当する。「対局番組は実況と解説と一緒に作り上げていくものなので、視聴者の皆さんにどう伝えていくのかも見どころです。目立たないけれどいいプレーもたくさんあるので、私がゲスト解説を担当する時は、目の前に見えていることだけが現実ではないこともフォローしたいですし、褒めるべきことは褒めますが、ダメなことはダメとハッキリいうことも大事だと思っています」

ーー苦手な対局相手はいますか?

「対局相手に関しては、誰に対しても苦手意識はないんですが、ツイている人は苦手です(笑)」

「出場者10人に関してはお互いの麻雀はわかっているつもりなので、そこは読み合いというか、どうやって相手に悟られないようにしようかといった駆け引きは楽しみでもあります。今回は沢崎誠プロが闘病から復帰して、元気に出場してくれることには何より安堵しています」

ーー対局で意識していることはありますか?

「対局はツキの奪い合いでもあるので、ただアガればいいではなく、どうやってツキを持ってきて、それを最大限に利用して打っていくのか。そういう部分まで名人戦では見せていきたいですね」

「自分にツキを持ってくるために私が意識していることは、相手にフリ込まない、鳴かせないことを積み重ねながらゲームを作っていく。そして小さな波には乗らなくてもいいので、大きな波を感じたらしっかりつかまえる。どこかで大きな波をつかまえられれば、大きなトップを取る自信はあるので、ダメな時こそしっかり守り、そのマイナス分も大きなトップでカバーしていくのが理想とするゲームプランです」

ーー視聴者の皆さんに楽しんでほしいポイントは?

「各選手の牌さばきは、見て楽しんでほしいですね。ミスター麻雀と呼ばれた小島武夫(享年82)の牌さばきがすごく綺麗だったように、麻雀プロである以上、牌さばきはとても大事です。私の場合、10年ほど前の対局映像を見ると、牌の切り方は今より断然格好よかった(笑)。バッチンバッチンやるのはよくないけれど、ピシッと打つことは大事にしているので、日本プロ麻雀連盟の道場で打つ時も意識して練習しています。10年前には戻れませんが、少しずつ牌さばきが良くなって来た感はあるので、伸び伸び打てる気がしています」

「またときには視聴者の皆さんにも一緒に考えてもらえるような間(ま)も意識するぐらい、心にゆとりを持ちながら打つつもりです。ただチンイツでリーチを打つ場合なら、逆に素早いリーチ判断が見せ場ということになります。そこで考えてしまうのはみっともないし、スパッとリーチすれば、相手の読みからはチンイツなのかどうかが少しだけ外れるかもしれない。チンイツの時は、自分の中では一番緊張しますが、見栄を張ってでもテンパイしてから切るまでに時間をかけないことは意識しているので、そこも楽しんでほしいですね」

ーー名人戦で思い出の一局をひとつ挙げるとしたら?

「やはり小四喜(ショースーシー)をテンパイしたときですね(第4回名人戦 決勝第2戦南3局1本場/2010年放映)。アガれるほどの運はなかったんですが、アガリたかったですね(笑)」

ーー麻雀界の未来に向けたメッセージ

「現在の麻雀界ははっきり言ってバブルです。でもバブルは必ずはじけます。日本プロ麻雀連盟の会長という立場から言えば、地に足のついた活動をしっかりやっていくことと、選手の雀力を育てる環境を整えていくことは、常に意識しています。2025年7月1~6日、第4回リーチ麻雀世界選手権を東京で開催することもその一環です」

 MONDO TVではこれまで、2014年にフランス・パリで開催された「第1回大会リーチ麻雀世界選手権(World Riichi Championship / WRC)」をはじめ、2017年の第2回アメリカ・ラスベガス、2022年の第3回オーストリア・ウイーンの大会模様も放映している。「欧州においては、日本のリーチ麻雀は、質の高い知的ゲームとして捉えられています。リーチ麻雀を世界に広めていきたいという、熱意を持っている人たちは海外にも多いので、麻雀はますます世界的に人気のゲームになっていくと思いますね」

◆取材・構成:福山純生(雀聖アワー)

森山プロの思い出の一局はYouTubeチャンネル「MONDO TV」で見られます!

森山茂和(もりやま・しげかず)プロフィール

1951年11月6日、山口県生まれ。O型。日本プロ麻雀連盟連盟会長。主なタイトルは第12期最強位、第9期王位、第6回MONDO21杯他。著書は「麻雀プロはこう読む」(ベストセラーズ)他。

モンド麻雀プロリーグ22/23『第17回名人戦』

◆放映日:9月12日よりMONDO TVで毎週火曜午後11:00~深夜0:30他(全16回)
◆出場雀士:荒正義、河野高志、近藤誠一、沢崎誠、瀬戸熊直樹、新津潔藤崎智、前田直哉、森山茂和、山井弘(50音順)
◆実況:土屋和彦
◆解説:馬場裕一、黒木真生

総勢10人は予選を4戦ずつ戦い、総合点の上位8名が準決勝に進出。準決勝は点数を持ち越して2戦ずつ戦い、総合点の上位4名が決勝に進出。決勝は予選の点数をリセットし、全2戦で優勝者を決定する。

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