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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第14回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第14回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節一回戦A卓

▼対局者
おじさん
Ⓟ谷口浩平
Ⓟ川崎たかし
タケオしゃん

※第二節までは第一節の気になった部分を振り返ります

牌譜はこちら

テンパイ以前にフォロー牌を切って悪形ターツに固定するケースは少ないので、が当たるとすればリャンメンかカンが当たるとすればのリャンメンです。一般論ではリャンメンに当たるパターンが少ないを切るのですが、序盤で端寄りの牌ばかり切られたリーチとなるとリャンメン待ちの割合が特別多いわけではありません。単純な牌の組み合わせでは、が2枚切れている分リャンメンよりカンが残っているパターンの方が多いです。

 また、北家が69mリャンメン待ちであれば、放銃しなかったとしてもツモられて失点する可能性がカン待ちの場合より高いというのもあります。このことを踏まえると、微差ではありますが実は6mを切っていた方がよかったのかもしれません。放銃という結果にならなければまず気にならなかったと思うので、自分も実戦では打としそうです。

 からかのような選択は実戦で何度となく起こるので、大半はどちらを切っても結果は同じになりますが、今回のように差がつくケースに出くわすこともさほど珍しくはありません。どうしても無意識のうちに外側の牌に手がかかりがちなので、実戦では場況を踏まえたうえで慎重に選ぶ必要があることを改めて感じさせられました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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