このシンデレラファイトは、正式名称を「シンデレラファイト シーズン2」という。
つまり過去に「シンデレラファイト シーズン1」があったわけだ。
今回出場者名簿に名を連ねた135人の中から、シーズン1での活躍を振り返りながら注目選手を見ていこう。
まずは、前回ファイナリストの陽南まこが、本戦シード38席のうちの1席を確保。
シーズン1準決勝で見せたラス目から一気にトップ目へと駆け上がる三倍満ツモは、シンデレラファイトの枠を超えて、【衝撃映像】のタイトルとともにスリアロ名場面集としてもピックアップされ、世間の耳目を集めた。
2022年7月31日からの累計再生回数は、2023年2月28日現在で91万回を超えており、92万回に到達しそうな勢いで、今回もどんな麻雀を見せてくれるのか楽しみな選手だ。
ツモ
カン ポン カン
ドラ
ちなみに、陽南以外のファイナリストたちは、
■三浦ももこ…前回優勝者につき出場資格なし
■菅野真由…第13回μレディースオープン優勝者につき出場資格なし
■柚月彩那…エントリーせず
となっており、そういう意味でも陽南の両肩にかかる重圧は小さくない。
続いて、連盟からは第3期桜蕾戦優勝の廣岡璃奈。
廣岡は2017年、高校生女子オープン麻雀大会・夏で優勝し一躍脚光を浴びると、2020年日本プロ麻雀連盟の門を叩く。
シーズン1の出場こそないものの、シーズン2優勝の本命と言っても過言ではないだろう。
シーズン1緊急予選会を勝ち上がって見事本戦出場の座を射止めた、RMUの旭茅乃、その旭にわずかに届かなかった鈴木桃子も今回は本戦シードとなった。
2人とも順調に舞踏会への階段を上がっていると言っていいだろう。
鈴木は、前回はアマチュアとして、今回は日本プロ麻雀協会22期前期としての出場となる。
協会の第21期新人王・夏目ひかりを本命視する声も上がっている。京都大学卒業という肩書だけでなく、日々雀荘を巡ってストリートファイトに明け暮れ経験値を上げていくスタイルを、好感するファンは多い。
西日本予選は、2023年3月1日に行われた。1次・2次ともに、最終3回戦で3桁プラスポイントの特大トップが飛び出し、ボーダー上の選手が憂き目に遭った。
西日本1次予選3回戦で+111.9ptを叩き出し、3位に滑り込んだのは来栖瑠莉香。
それまで予選通過圏にいた西川なな・原えりかは、3回戦で無念のラスに沈み、2次予選にコマを進めることはできなかった。
1次予選通過者は、大園綾乃・高橋未希・来栖瑠莉香の3名に。
西日本2次予選3回戦で+103.0ptと爆発したのは高橋未希。
高橋は1次予選通過に続いて、嬉しい連続突破となった。勢いに乗って、予選Finalでも旋風を巻き起こしたい。
2次予選通過者は、平城六花・音無愛音・高橋未希・火野ハルナの4名に。
前回最強戦をわかせた注目選手の高津柚那は最下位となり、麻雀の難しさを再確認させられることになった。
最多となる47人参加の東日本1次予選からは、菊地美羽が気になる存在だ。
というのも、筆者は2022年最強戦プロ予選2回戦で菊地と同卓し、役満・小四喜を放銃して会場を後にしたという苦い思い出があるからだ。
ちなみにそこには、後にファイナルまで勝ち上がった大塚翼も同卓していた。
役満は麻雀の華。菊地のみならず、スター性あふれる面々の、どこで誰から出てもおかしくはない。
第3期桜蕾戦ベスト8の関口智恵、協会第21期新人王戦決勝卓の姫川ちよりら実力者たちも虎視眈々と1次予選通過をねらう。
また、盛合麻理奈は特にTwitterでの活動が盛んで、これはシーズン1のときの山本亜衣を彷彿とさせる。
宣伝活動が活発であることも、激戦区の11/47を目指して懸命に腕を振る姿も、この大会のコンセプトである【力強い女性像】に相応しいものとなるだろう。
下剋上を起こし、シンデレラファイトのマスコットガールになりたいところだ。
その1次予選を勝ち抜いた選手たちを、近代麻雀で「北の街から」という連載をしており、りなたんずという名前の独自応援団をもつ人気選手の安藤りな、プロ野球選手の娘・コスプレイヤーとしての顔もある駒田真子、第1期皓王戦決勝卓の保里瑛子らが待ち構える。
40名の中から予選Finalへとコマを進めることができるのはわずか上位12名だけだ。
ところで、ここで偉人の名言を1つ紹介したい。
「絵の具が線からはみ出すのを心配しなくていい。」
絵本・はらぺこあおむしの作者、エリック・カールの言葉だ。
先日筆者がたまたま読んでいた本に載っていて、これから始まるシンデレラファイトシーズン2にふさわしい、素敵な言葉だと思ってメモしてあった。
このシンデレラファイトに出場するためには、参加資格が必要だ。
これらの資格を満たしたシンデレラたちに、全ての場面で完璧な打牌判断ができるとは、筆者には思えない。
プロ歴10年・20年のベテランにも見落としはあるし、タイトルホルダーでも(リーチしとけばよかったな…。)と悔いの残るシーンはあるものだ。
だから、冒頭に書いたような、暗に「ドンマイ。」と選手たちを励まし勇気づけ、新しい半荘に向けて前向きな気持ちになれるような言葉を、筆者はたくさん準備している。
これから約3ヶ月間のマラソンを走る選手たちの給水所になりたいと思っているし、たくさんの視聴者の前で空中ブランコを飛ぶ選手たちのセーフティーネットにならなければと考えてもいる。
映像が映えるシンデレラファイトシーズン2ですが、記事の方も写真いっぱいでお届けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
予選Finalは全試合生放送!
16名による予選Finalは3月8日(水)12時放送開始!
Youtube麻雀ウォッチチャンネルにて全試合生配信!