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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第18回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第18回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節二回戦B卓

▼対局者
私:コーラ下さい
Ⓟ中嶋隼也
小林剛
多井隆晴

牌譜はこちら

18-1-min

 アンコがない4トイツはトイトイよりもチートイツを狙うことが多いものですが、比較的鳴きやすいトイツが多いうえにが重なって三色同刻がつけば満貫。万一の清老頭もあります。から切ったのはトイツになった時の鳴きやすさだけでなく、純チャンとソーズチンイツも見てでしょうか。

18-2-min

 を先に引くようならが残っている方が良形テンパイになりやすいのでペンチャンを落とす手もありますが、を先に切ることでペン待ちが読まれにくくなるのと、を下家に鳴かれるのを防げるというメリットもあるので今回は6ブロックに受ける方がよさそうです。

18-3-min

 ここでペンチャンではなくを切るのも同じ理由と思われます。仮に鳴かれなかったとしても、絞ることでアガリを目指すうえでほとんど損しないのであれば、鳴かれたら損な牌を絞るに越したことはありません。

18-4-min

 既にドラドラだから三色を残すメリットがそれほどでもないというのもありますが、ここでもは切らずに打

18-5-min

 見事に相手の欲しい牌を抑えたうえで、狙い目ので出アガることができました。が4枚見えのノーチャンスのうえにの出が早く、も3枚見えであることから、リーチ者の待ちはどちらかと言えばペンの方があるとみて、北家は一応を先に切った方がよかったように思います。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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