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ネマタの戦術本レビュー第448回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その25」

ネマタの戦術本レビュー第448回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その25」

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第4章No.10

 全員がテンパイしていない前提であれば終盤でもスルー有利のケースもあった手牌ですが、他家からリーチが入っているという条件下であればほとんどのケースでチーテン有利となりました。

 ここまで判断が変わるのですから、リーチでなくてもテンパイの可能性が高い他家がいるとなればテンパイ取りを優先することも多々あるでしょう。基準そのものにとらわれて局面の変化を見落とすと大きなミスにもつながります。

 ただし、だからといって他家の仕掛けに過敏に反応してテンパイを急ぎ過ぎるのも考えものです。リーチは確実にテンパイしているうえに、一発裏ドラ次第で高打点になることも多いことから大きく判断が変わりましたが、テンパイ率が低い、あるいはテンパイ率はそれなりにあっても安手確定といったケースについては他家のアガリを阻止しにいくメリットも小さいのでそこまで判断を変えることはないでしょう。まさしく個別の局面に応じた判断が求められるので、鳴き手に対する読みの精度が問われることになりそうです。

No.11

 ハイテイ絡みの選択については、鳴きを入れる選択に実戦中に気付けるかどうかも重要です。今回のチー、例題として出題されなくても気付けたでしょうか。

 リーチ者にハイテイを回すのも従来であればタブーとされがちでした。対リーチにカンするかどうかと同様、低確率とはいえ印象に残りやすいデメリットのある選択は過小評価されがちということが言えそうです。

 ただしこれも局収支の差は小さい一方、結果には差がつきやすいので点数状況によって判断を変えることもそれなりにあるとみます。スルー同士の比較についても「全押し」が「放銃率20%以下押し」に局収支で勝っていますが、これも点数状況による影響が大きそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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