今週のコメント。古い記事の再録なので、
今の時代に合わなくなっている戦術もありそうですが、そのまま載せてます。
ツッコミなどは、たぬHP、ツイッター、LINE@でお待ちしております。
私の一人称が当時はぼくでした。
【たぬサロン】≪1回戦 東1局≫ ホスト : 福地誠 / 独歩 / すずめクレイジー / 村上淳 / 山崎一夫
福地誠さんホストの対局動画です。
暴牌は人によってグループによって違う
最近「たぬ」の女性クルーに少し麻雀を教えるようになりました。
勝つためとか負けないためと言うよりは、ゲームの醍醐味をなるべく壊さないように打つためです。
流局直前になって新人女性クルーがドラのを切り出し。
「テンパイしたかな」
と思って、こちらは降り気味に合わせ打って流局。
「ノーテン」「ノーテンです」
あらま、ドラ切りのクルーもノーテン。後で聞いてみたら、
「赤牌が2つあって好形の1シャンテンだったんです」
とのこと。
残りのツモは1回しかなかったから、せいぜいテンパイするのが関の山。
それでドラ切りは感心しません。
その他にも、ビギナーのうちは周りのヒンシュクを買ってしまうようなことを平気でやってしまうことがある。
たとえばオーラスでのラス確(自分の4着を確定させる)アガリ。それが仕掛けてのアガリだったりすると、ちょっとキャリアのある麻雀ファンにとってはガッカリもの。
あるいは極端な暴牌や禁則リーチ。
ぼくが序盤に切りでリーチ。
「ポン」 げっ、すでにを鳴いているトイメンがポン。
慌てて場を見渡すと、が1枚も見えてないじゃないか。
「たぬ」ではこれは暴牌とはしていませんが、麻雀プロの間では暴牌とする人たちも多い。
「掴むんじゃねーぞ」と祈りつつ流局までの長い道のりを歩まなくてはなりません。
「リーチです」
そこに女性クルーが割って入った。おお、成長したなあ。をトイツにしてリーチなのね。
「ツモ」
すぐに女性クルーがツモアガリ。
ツモ ドラ 裏ドラ
「裏ドラ1枚でハネマンのチップ2枚オールです」
あらー、なんか1枚も持ってないのねー。期待値的には間違いじゃないかもしれないけど、現在の麻雀のマナーからするとやや問題アリ。
ちなみにが1枚も見えてない状況では、タンキリーチも、たぬクルーの禁則リーチのひとつ。
ドラ
相手はすでにがアンコかもしれないからです。
三アンコは狙わない 三色同刻三カンツは存在しない
ドラ
たぬクルーの何人かに、上の14枚から何を切るかを聞いてみました。
キャリアのあるクルーほど切りが人気。中堅では切り。ごくビギナーには切りというのもあった。
切りは三アンコ狙いでしょうが、現在のスピード麻雀では、一番不利な選択です。では切りと切りを比較してみましょう。
切りはイイペイコ目を残して、受け入れ枚数は20枚。
ドラ
一方の切りもやはり受け入れ枚数は20枚です。
ドラ
はて? 同じ受け入れ枚数ならイイペイコ目が残る切りのほうが有利なハズなのに、なぜベテランほど切りを選択するんでしょう。
実はこれ、テンパイへのワンステップのみに着目したことと、切りは連続落としするだろうと思い込むことによる錯覚。
切りの場合、すなわちのトイツ残しは、さらにピンズの伸びが期待できる。
ドラ
たとえば上の14枚になったらを1枚切ってこう。
ドラ
なんと、テンパイチャンスが20枚から26枚に激増するんです。
ドラ
1枚を浮かし打ちすれば、26枚受けのチャンスは残るけど、1枚切りに比べると、不安定な牌姿になってしまうんですね。
最後にもう一つ見落としたくないのがアンコの切り。
1シャンテン維持にはメリットゼロですが、点棒が欲しいときには、2シャンテン戻しのつもりで、メンタンピン・イイペイコまで狙ってみてはどうでしょう。