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ネマタの戦術本レビュー第442回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その19」

ネマタの戦術本レビュー第442回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その19」

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第3章No.8

 1巡目でさえ鳴いた方が有利ということを意外に思われた方も多いのではないでしょうか。実力者でもさほど正解率が高くなかったのは、メンゼンでテンパイすればどこからアガっても確実に逆転できるという「確実性」を過大評価しがちな傾向が人に備わっているからかもしれません。トップが確実になるのはあくまで、「メンゼンでテンパイしたうえでアガった」場合であり、「メンゼンでテンパイする」かどうかも、「テンパイしたうえでアガれる」かどうかも不確実であることに注意が必要です。

 収支戦で祝儀5000点相当のルールであれば、ダマでもアガればトップのオーラスにも関わらず、メンゼンテンパイ時にリーチがダマと比較して劣らない(序盤なら僅かに有利)ようです。「アガらないとトップを取れない」「手牌に赤ドラ無し」という条件でさえアガリトップの役アリテンパイをリーチするのが収支上悪くないとなると、手牌に赤ドラがあって良形変化があまりない、アガらなくてもトップで終われる可能性が残るトップ目のような条件下役アリテンパイでもリーチでしょうか。祝儀有りならアガリトップの役有りテンパイはダマというセオリーにとらわれるべきでないことは従来からも言われてきましたが、今回の研究結果からも正しいと言えそうです。

No.9

 今回の手牌なら東1局原点であればリャンカンを鳴くかどうかの分岐点は3巡目(残り枚数を考慮しない基準なので実際はもう少しスルー寄りかもしれません。) オーラスはもちろん、ラス前であっても着順が上がるかどうかでアガリの価値が大きく変わることがよく分かります。

 今回のケースについては「鳴いてどこからでもアガる」と、「鳴いてラス目からは見逃し」については大差ないようですが、ラス前となると特定他家から見逃しが有力になることも少なからずあります。東1局原点で見逃しが有力になることが少ない(むしろ大きく損することも多い)こともあり候補にアガリにくいですが意識しておきたいところです。

 ※参考:ブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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