Q15
打
「何を引いても対応できる」と言うと聞こえは良いのですが、いくら有効牌を引いても最終的にアガれなければ意味がありませんし、逆にいくら不要牌を引いたとしても最終的にアガれたら問題無いのが麻雀です。何を引いても対応できるように打つより、特定の牌を引いたときにより価値の高い手牌になるように打つことをお勧めします。
ドラがなので
を残してツモ
は受け入れとしてイマイチですし、ツモ
からの三色は手数がかかるうえに既にドラが2枚あることから打点的メリットは大きくありません。一方マンズでメンツが完成する
については、
を切った場合はそこで打
とピンズを3メンチャンに固定することで
残しが活きます。特別手変わりが強くないのであれば、打
のようなリャンメン固定より、打
のような雀頭固定の方が、手が進んだ時の受け入れで勝ることが多いのです。
打については本書に指摘されている通り、ツモ
からもう1メンツ作る変化がなくなるので意外と得策とは言えません。メンツ候補固定同士の比較なら「強いところを固定」理論で事足りるので盲点だった方も多いのではないでしょうか。同様に
もツモ
からもう1メンツ作る変化があることもあり、今回のケースは打
の方がよいと判断しました。
もしこの手牌にドラが無ければ、ツモからの456、567三色変化を残すメリットも大きく、
をツモらない限りは
落としに分がある牌姿になることから打
とします。ツモ
も打
として
受けより
受けが残っている方がよいことから打
に勝り、ツモ
もカン
が残ればリーチのみの1シャンテンになるよりは、
を外してすぐにでも良形高打点が狙える形になるくっつき2シャンテンの方がよいのではないでしょうか。
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