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ネマタの戦術本レビュー第530回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その10」

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Q15

 打

 「何を引いても対応できる」と言うと聞こえは良いのですが、いくら有効牌を引いても最終的にアガれなければ意味がありませんし、逆にいくら不要牌を引いたとしても最終的にアガれたら問題無いのが麻雀です。何を引いても対応できるように打つより、特定の牌を引いたときにより価値の高い手牌になるように打つことをお勧めします。

 ドラがなのでを残してツモは受け入れとしてイマイチですし、ツモからの三色は手数がかかるうえに既にドラが2枚あることから打点的メリットは大きくありません。一方マンズでメンツが完成するについては、を切った場合はそこで打とピンズを3メンチャンに固定することで残しが活きます。特別手変わりが強くないのであれば、打のようなリャンメン固定より、打のような雀頭固定の方が、手が進んだ時の受け入れで勝ることが多いのです。

 打については本書に指摘されている通り、ツモからもう1メンツ作る変化がなくなるので意外と得策とは言えません。メンツ候補固定同士の比較なら「強いところを固定」理論で事足りるので盲点だった方も多いのではないでしょうか。同様にもツモからもう1メンツ作る変化があることもあり、今回のケースは打の方がよいと判断しました。

 もしこの手牌にドラが無ければ、ツモからの456、567三色変化を残すメリットも大きく、をツモらない限りは落としに分がある牌姿になることから打とします。ツモも打として受けより受けが残っている方がよいことから打に勝り、ツモもカンが残ればリーチのみの1シャンテンになるよりは、を外してすぐにでも良形高打点が狙える形になるくっつき2シャンテンの方がよいのではないでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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