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ネマタの戦術本レビュー第531回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その11」

ネマタの戦術本レビュー第531回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その11」

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Q16

 打

 Q11でも申しましたが、牌Aと牌Bどちらを残すかで迷ったら、どちらを切っても残る牌Cに尋ねてみましょう。今回の牌Cはのリャンメン。をツモってテンパイした場合を比較してみると、打の方が高めイーペーコーが残る分有利。しかも今回の手牌は、打とするとだけでなくでもテンパイするので、実は受け入れ枚数でも打より打が上回っています。もしが赤ドラなら、イーペーコーには受けないので打が有力でしょうか。

 の形を「ウイング形」と表現しています。を胴体部分として、が「翼の折れた天使」なら、はさしずめ、「片翼の天使」とでもいうところでしょうか。になると「両翼をもがれた天使」。天使が再び羽ばたけるかどうかは、打ち手の腕と運にかかっています(笑)。

 は他の「ウイング形」と異なり、の2メンツ+中ぶくれ形の浮き牌×2とも見ることができます。43ページの手牌なら打として雀頭を崩すとヘッドレス1シャンテン。打として雀頭を固定するとくっつき1シャンテンです。の受けがかぶっていますがそこは中ぶくれ形、良形テンパイになりやすく高めでイーペーコーもつきます。しかもツモは3メンチャンになるのですから、受け入れの量だけでなく質でも打が勝ると言えます。今回の形に限らず、雀頭よりはターツの方が作りやすいので、ヘッドレス1シャンテンよりはくっつき1シャンテンを選ぶことが多いです。

 とはいえ、打としても完全1シャンテン(2メンツ+雀頭+リャンメン×2+フォロー牌)より受け入れで勝るのですから、の形は雀頭を作るにもターツを作るにも一級品。まさに「天使」と呼べるのではないでしょうか(笑)

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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