Q16
打
Q11でも申しましたが、牌Aと牌Bどちらを残すかで迷ったら、どちらを切っても残る牌Cに尋ねてみましょう。今回の牌Cはのリャンメン。
をツモってテンパイした場合を比較してみると、打
の方が高めイーペーコーが残る分有利。しかも今回の手牌は、打
とすると
だけでなく
でもテンパイするので、実は受け入れ枚数でも打
より打
が上回っています。もし
が赤ドラなら、イーペーコーには受けないので打
が有力でしょうか。
の形を「ウイング形」と表現しています。
を胴体部分として、
が「翼の折れた天使」なら、
はさしずめ、「片翼の天使」とでもいうところでしょうか。
になると「両翼をもがれた天使」。天使が再び羽ばたけるかどうかは、打ち手の腕と運にかかっています(笑)。
は他の「ウイング形」と異なり、
の2メンツ+中ぶくれ形の浮き牌×2とも見ることができます。43ページの手牌なら打
として雀頭を崩すとヘッドレス1シャンテン。打
として雀頭を固定するとくっつき1シャンテンです。
と
の受けがかぶっていますがそこは中ぶくれ形、良形テンパイになりやすく高めでイーペーコーもつきます。しかも
ツモは3メンチャンになるのですから、受け入れの量だけでなく質でも打
が勝ると言えます。今回の形に限らず、雀頭よりはターツの方が作りやすいので、ヘッドレス1シャンテンよりはくっつき1シャンテンを選ぶことが多いです。
とはいえ、打としても完全1シャンテン(2メンツ+雀頭+リャンメン×2+フォロー牌)より受け入れで勝るのですから、
の形は雀頭を作るにもターツを作るにも一級品。まさに「天使」と呼べるのではないでしょうか(笑)
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