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第163回 ネマタの麻雀徒然草

第163回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

前回お話しましたように、「正解はある、しかし再現するのが難しいから楽しい。」麻雀に限らず、長年親しまれてきた対戦ゲームはいずれもそのような性質を持つものです。

ですから、「正解がないから楽しい」「正解が分かったらつまらない」。この言葉を聞くたびに、どうしてそのようなことを人が多いのだろうと長年疑問に思っていましたが、「対戦ゲーム」の価値観から一旦離れて考えてみると、何となく理解できたような気がしました。

「正解があって、楽しくない」このような経験を多くの人が共有しているものに試験があります。私は高校までは、どちらかと言えば試験で好成績を残せていた方ですが、それでも試験が楽しいかと言われれば全くそんなことはありませんでした。高校時代は先生の教え方が上手く、さほど興味の沸かない分野であっても面白いと感じることが出来たからこそ勉強が続けられたという要因も大きそうです。そもそも学校の勉強が苦手で、先生にも恵まれていなかったとしたら、「正解を出すことを求められる」ことが苦痛になり、「正解がないものは自分の好きなようにできて楽しい」「ゲームの時くらい自分の好きなようにしたい」と思うようになっていたかもしれません。

「正解が分からないうちが楽しい」あるいは、「正解が分かった瞬間が一番楽しい」という経験を多くの人が共有しているもの。これも色々あります。第160回から取り上げているような「必勝法が判明している考察ゲーム」もそうですし、結末を知らされて衝撃を受け、感動を覚えるような物語の類もそうです。この手のコンテンツは「ネタバレという名の正解」を予め知らされていると途端につまらなくなってしまうものも多々あります。

私は大学の学部こそ文学部ですが、文学作品には全く興味が湧かず、学校で指定されたもの以外の本を読む機会が全くありませんでした。興味が湧かない理由は、当時は単に自分にとって退屈だからだと思っていました。

しかし、漫画とかにも興味が全く無かったかと言われればそうではなく、それなりに楽しんでいた漫画はいずれも「連載中なので、結末はまだ誰にも分かっていない」ものであったことからも、今思えば「完結済みの有名な作品なので、読む前からネタバレしていた」ことに興味が沸かない理由があったような気がします。

試験勉強や、物語を読むという行為は誰しもが経験する一方、「対戦ゲームでいかに勝つか考察する」という行為は、(対戦ゲームを長年遊んでいる人の中ですら)一部の人しか経験しないことを踏まえると、「正解がないから楽しい」「正解が分かったらつまらない」。こういった言葉が出てくるというのは、むしろ当然のことなのかもしれません。

しかし、私達が人生の中で心から楽しい、面白いと思えるのは、「築き上げてきた己の価値観を覆すような発見」があった時ではないでしょうか。対戦ゲームにあまり馴染みがない人にも、麻雀というゲームが遊ばれていることはむしろ好機と思って、今後も「正解はある、されど再現が難しいから楽しい」という価値観をお伝えしていければと気持ちを新たにすることでした。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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