第12期雀竜位・斎藤俊プロ(日本プロ麻雀協会)によるプロ対局の寸評がスタートしました。今回は7月10日に行われた「雀王戦Aリーグ第6節」です。
雀王戦Aリーグ第6節
リーグ戦の麻雀と一般の麻雀では何が違うでしょうか?
いきなりだが、第6節1回戦のオーラス。
南4局0本場 ドラ
東:佐久間 27400
南:伊達 30000
西:小川 29700
北:橘 14200
ダンラスの橘、3巡目にして
ポン
の仕掛けを入れ、ドラを叩き切る。その後あっさりとテンパイを入れ
ポン
ロン
佐久間から1300の和了となる。俗に言うアガラス。ポンする時点では3トイツ+ドラを持っており、リーグ戦開幕直後だと七対子ドラドラのハネマンツモ、あわよくばウラウラでトップを狙うだろう。
この和了はリーグ戦ならではである。
小川はトータル4位で186.2P
橘は6位で143.0P
佐久間は8位で63.1P
そして伊達は12位の▲268.6P
Aリーグのリーグ戦は10節打ち雀王決定戦上位3位以内に入ることが第一の目的である。第二には下位3名の降級者にならないことである。
これは全員共通の認識である。リーグ戦最終戦オーラスで昇級や決定戦が決まりきった者は必ずノーテン宣言する。1位通過を狙って和了することは競技性を著しく損ねる。(決定戦進出者、降級者を自分が選べる場合を除く。)
40半荘というゴールのスパンと現状の位置を常に意識しながら打つのがリーグ戦であり、一般の麻雀と戦い方の異なる部分である。期待値通りには打てないのである。
さて、橘がトータル3位以内を目的に打つとき、自分より上位の小川にトップを取られることは非常に嫌なのである。
願わくば小川を3位に引きずり落とす和了をしたかっただろうが、ドラが西では叶わないと判断し、現状維持のまま半荘を終える選択を取ったのである。
和了牌が伊達から出たら?
橘は必ず見逃しますよ。断言します。
次半荘、そんな橘の意地に応える手牌が来る。
ツモ
を切り門前清一色テンパイである。さらに
ツモ
当然を切り出し次巡
ツモ
怒涛の鉱脈を掘り当て門前清一色四暗刻の完成である。
淡々と打ってはいたが、なんというか・・・ド派手である。
一度は和了してみたい手ですね!
てか俺の手牌にも来いやぁ(怒)
C1リーグ23位なう 斎藤俊
順位 | 氏名 | 第6節 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 鈴木 達也 | ▲36.8 | 314.0 |
2 | 角谷 ヨウスケ | ▲29.0 | 234.9 |
3 | 鈴木 たろう | 83.1 | 223.6 |
4 | 金 太賢 | 41.6 | 210.4 |
5 | 小川 裕之 | 12.3 | 198.5 |
6 | 矢島 亨 | ▲77.3 | 121.2 |
7 | 仲林 圭 | 123.5 | 94.3 |
8 | 橘 哲也 | ▲60.2 | 82.8 |
9 | 佐久間 弘行 | ▲39.7 | 23.4 |
10 | 宮崎 和樹 | 50.0 | ▲9.0 |
11 | 伊達 直樹 | 164.9 | ▲102.7 |
12 | 阿賀 寿直 | 123.8 | ▲228.8 |
13 | 蔵 美里 | ▲16.1 | ▲254.0 |
14 | 鍛冶田 良一 | ▲112.2 | ▲415.4 |
15 | 土子 貴智 | ▲227.9 | ▲500.2 |