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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第40回 打点をつくる(その2) まずタンヤオを考えよう

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第40回 打点をつくる(その2) まずタンヤオを考えよう

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手っ取り早く麻雀の大切なポイントを学びたい!

そんなニースにぴったりなのが、金太賢プロによる「麻雀『超コスパ』上達法」(彩図社)という本です。タイトル通り、要点がわかりやすくまとめられています。



この本で興味深いのは、ピンフの項目がないことでした。言うまでもなく、ピンフは最初に覚える役の一つで、出現頻度も高い。にもかかわらず触れていないのは、あえて省略したのだと推測しました(いつか、金プロにお会いする機会があれば、伺ってみたいと思います)。

一方、繰り返し強調されているのは、タンヤオの重要性です。目次には「とにかく真ん中の牌を集める!」「心は常にタンヤオに寄り添う」という文字が並んでいます。

確かに、タンヤオには多くのメリットがあります。
1 使える牌が多い。全部で34種類の牌のうち、中張牌の21種類(全体の約62%)を使える。
2    (ほとんどのルールで)鳴くこともでき、鳴いても同じ1ハンで食い下がりしない。
3  打点が高くなりやすい。

1の「使える牌が多い」のは、アガリまでの速度に直結します。また、真ん中の牌を使うので、牌が横につながりやすく、状況に応じて柔軟に変化しやすい利点もあります。

ちなみに3人麻雀だと、マンズの2から8を抜くので中張牌が減ります。タンヤオに使えるのは全部で27種類のうち14種類(全体の約52%)となり、タンヤオの出現率はぐっと下がります。

2の「鳴ける」も、大きな強みです。食いタンのみで早くかわすこともできますし、ドラや他の役を絡めれば、鳴きながら高くもできます。対して、ピンフは鳴くことができません。

3の「打点が高くなりやすい」は、次のような理由です。

まず、赤牌のドラがあるルールだと、タンヤオは[赤五][赤⑤][赤5]を全部使えます。チャンタや純チャンを狙うと3枚とも使えませんし、ホンイツなら、使えるのはその色の1枚だけですね。ドラは1枚で1ハンできる強力な牌ですから、この差は大きいです。

また、複合する役が多いのも魅力です。タンヤオと同時に成り立たない役は、役牌、チャンタ、純チャン、イッツー(一気通貫)、小三元、ホンロウ(混老頭)、役満の一部だけです。サンショク(三色同巡)やイーペーコーはもちろん、チートイツ、トイトイ、三暗刻などとも複合できるのは強みといえます。

さらに、ピンフと比べて、符計算の関係で得点が有利です。

例えば、子で「ツモ・ピンフ・ドラ」だと700点/1300点で合計2700点の収入ですが、「ツモ・タンヤオ・ドラ」なら1000点/2000点で合計4000点になります。

また、「ピンフ・ドラ2」を他家からロンでアガると3900点ですが、「タンヤオ・ドラ2」だと5200点になります(ピンフでなければ、少なくとも2符はついて40符になるためです)。

一見同じハン数ですが、そこそこの差があるといえるでしょう。

また、確率は低いですが、タンヤオを目指しつつ暗刻があるときは、カンしてさらに符が増えたり、ドラが増えたりします。タンヤオのみでリーチしたら、カンできてドラも乗り、「リーチ・タンヤオ・ドラ4」でハネマンになるような幸運もまれにあります。

一方、ピンフは、使う牌の種類が多いのでドラが乗りやすいものの、カンはできません。

片山まさゆきさんの漫画「打姫オバカミーコ」には、「ピンフはとても繊細な役だ」という印象的なセリフがあります(10巻第89話)。
ピンフは基本的な役ですが、鳴けないうえに、最後は必ずリャンメン待ちになる必要があり、制約が多いという意味です。

[一][二][三][③][④][⑤][⑦][3][6][7][8][9][9]

このような強力なくっつきテンパイ形でも、ピンフになるのは[⑥][⑧][2][4]を引いたときだけで、[⑤][⑦][⑨][1][3][5][9]を引いたときは、テンパイにはなるものの、ピンフにはなりません。ピンフは、狙ってもできにくい、ともいえるのですね。ピンフが自然にできたらラッキー、というぐらいの感覚です。

一方タンヤオは、一九字牌を切っていけば、いつか必ずできるので、自分の意思で狙いやすい役です。ゆえに、金プロが書かれているように、「心は常にタンヤオに寄り添う」ことが重要になるのでしょう。私も、不調の時は原点に戻り、タンヤオを強く意識するようにしています。

さて、タンヤオの価値を強調してきましたが、もちろん弱点もあります。
手の中が中張牌だらけになり、攻められた時にオリにくくなる、ということです。防御力が乏しいんですね。特に食いタン(仕掛けたタンヤオ)で手が短くなってからリーチを受けると、安全牌に困ることがあります。

そのため、「この局面で、リスクをとってタンヤオを狙うべきか?」という判断は、点数状況や他家の状況を見極める必要があり、実力者の間でも意見がわかれることが多いです。奥の深いテーマですが、最初のうちは、素直にタンヤオを狙っていくことをおすすめします。その上で、時には痛い放銃を経験しながら、守るべき場面を学んでいきましょう。

次回は、タンヤオと同じく基本役となる「ホンイツ」について考えます。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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