2年連続ファイナル3位の渋谷ABEMAS。チームは絶対エースの多井隆晴(RMU)を中心に、ポイントゲッターとして活躍した白鳥翔(連盟)、次世代エースを期待される松本吉弘(協会)、昨季ドラフト指名され、ムードメーカーとしてもチームに貢献する日向藍子(最高位戦)の4人体制で初優勝を目指す。渋谷ABEMASを率いる藤田晋監督に、3シーズン目にかける思いを聞いた。
チーム編成に変更がなかった理由は?
「ABEMASの場合は、多井さんという絶対エースが柱としていて、常時チームワークもいいので、このままいったほうが優勝を狙えるというのが、編成を変えなかった理由です」
「とくに多井さんは実力的にもトップクラスだと思うんですけど、白鳥、松本、日向という若手を育成するというか、3選手たちのこれからの伸びしろを見越してチームに入れているので、そういう意味ではシーズンを重ねるごとに力をつけてくれている。伸びしろ込みでチーム力はさらに強化されていくと思います」

采配で心がけていることは?
「立場、年齢、実力的にも多井さんが実質キャプテン的な位置付けになるのですが、チーム競技ではプレイヤー兼マネジメントというのは必ず行き詰るので、最後の決断を多井さんに任せると難しいことになると思うんです。選手でありながら選手の意図を汲み取りすぎてしまって責任を感じてしまうことになるかもしれないので、その役割分担で選手起用に関しては、私が最終意思決定者をやっているというところです」
渋谷ABEMASの今季テーマは?
「伸びてきているチームなんで、充実の3期目となるよう競馬で言えば叩き3戦目(※)みたいな感じです。白鳥、松本、日向は加入時よりも明らかに実力は上がっているし、普段のリーグ戦やトーナメント戦を見ていてもわかると思うんですけど、全体のレベルアップも含めて、充実の叩き3戦目にしていきたいですね」
※叩き3戦目=競馬で、休み明けから3戦目のレースのこと。一般的には、休み明け初戦より、2戦目、3戦目と調子を上げていく馬が多いとされる。
ズバリ今季のキーマンは?
「多井さんですね。多井さんが不振に陥ったらABEMASはちょっと危ないんですけど、その時は他のチームメイトがやってくれるとは思います」
「ただどっちにしても多井さんの出来というのがチーム全体の結果を左右します。すごいプレッシャーを背負うと、選手によっては潰れてしまう人もいるんですけど、多井さんは大丈夫です。どれだけプレッシャーをかけても、やっちゃうよ僕みたいな感じで(笑)。近代麻雀にプロ雀士のメンタルランキングが出ていて、多井さんは1位でしたが、まったくその通りで、メンタルも最強だと思っています」

コロナ禍におけるファンイベント等はどのように取り組まれていく予定でしょうか?
「もともと麻雀界はオンライン化が進んでいました。普通のエンターテインメントは逆で、オンラインからオフ会のようにリアルで会うみたいな感じもあったので、そういう意味ではコロナの様子を見ながらではありますが、やはりリアルイベントは増やしていきたいですね。プロアマ戦みたいなイベントは必ず盛り上がるし、昨季は私も何箇所か地方に行きましたけど、東京以外の地方の熱気は体感したので」
藤田晋(ふじた・すすむ)プロフィール
1973年、福井県出身。サイバーエージェント代表取締役社長。Mリーグチェアマン。2014麻雀最強位。
◎写真:佐田静香(麻雀ウォッチ) 、インタビュー構成:福山純生(雀聖アワー)
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