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佐々木寿人|圧倒的な攻撃力を誇る格闘倶楽部の魔王

佐々木寿人|圧倒的な攻撃力を誇る格闘倶楽部の魔王

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Mリーグ初の役満に、多くのファンを驚かせた13翻の親三倍満、その場全員が固まった地和..….。数々の名シーンを作り上げた男、佐々木寿人。この選手ほど、その剛腕で我々を画面に引き込ませてくれる選手はいないだろう。本記事では寿人の経歴や雀風を振り返り、魅力に迫っていく。

目次

佐々木寿人の基本情報・プロフィールデータ

©ABEMA
名前 佐々木 寿人(ささき ひさと) 
異名 麻雀攻めダルマ、魔王
生年月日 1977年1月12日
出身地 宮城県仙台市
血液型 O型
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀連盟
所属チーム KONAMI麻雀格闘倶楽部
プロ入会年 2006年
主なタイトル 第9・11・12・17回モンド杯
麻雀日本シリーズ2018
RTDトーナメント2019 
第37・38期鳳凰位

「KONAMI麻雀格闘倶楽部」のチームメイトであった前原雄大とは”チームがらくた”を結成するほど仲が良く、寿人がプロへ入会する前からの付き合いで、藤崎智は高校の先輩でもある。新体制となった2021-2022シーズンでは新加入の伊達、滝沢を迎え、リーダーとしてチームをけん引した。プライベートでは2008年に手塚紗掬と結婚。現在では1男1女に囲まれ、幸せな家庭を築いている。

経歴

2006年:日本プロ麻雀連盟22期生としてプロ入り、第10期チャンピオンズリーグ優勝
2009年:第9回モンド杯優勝(通算4期)
2010年:第4回天空麻雀優勝(通算6期)
2018年:KONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト1位指名
2019年:RTDトーナメント2019優勝
2020年:Mリーグ個人MVP獲得
2021年:鳳凰位決定戦で初優勝、第37期鳳凰位に
2022年:鳳凰位決定戦を連覇

麻雀との出会い・きっかけ

寿人が麻雀と出会ったのは、高校2年生の時。中学時代の友人に誘われて卓を囲むと、一気に麻雀の世界に魅せられた。大学進学後は麻雀にもハマっていたが、就職も見据えて学業は疎かにはしていなかったという。しかし、大学への学費の振り込みが遅れるという思わぬトラブルが発生して突如として留年、退学の決断を迫られた。ここで寿人が選んだのは麻雀の道。大学を退学し、上京することを決断したのであった。上京後は滝沢和典や前原雄大、荒正義など、現在の寿人のスタイルを確立させてくれたといっても過言ではないプロ雀士達と出会う。そしてついに2005年、日本プロ麻雀連盟へ入会を果たし、プロ雀士として歩みを進めていくのであった。

Mリーグの個人成績

開催年

順位

ポイント

2018

3位

228.3pt

2019

10位

80.7pt

2020

1位

494.1pt

2021-22

20位

-77.3pt

Mリーグ開幕から3シーズン連続個人成績プラスポイントを記録している寿人。少なからず運や調子が絡んでくる麻雀という競技で長期的にプラスを重ねているという事実は、寿人の強さを証明しているといえるだろう。また、超攻撃的な雀風による爆発力もすさまじく、一度のトップで大量のポイントをチームに持ち帰ることも多い。2021-2022シーズンでは長期的な不振もあって思うようにポイントを伸ばせなかったものの、シーズン終盤には復調。持ち味の怒涛の攻めでトップを量産した。不振から目覚めた魔王・寿人が2022-2023シーズン、どんな戦いを見せてくれるのか注目だ。

佐々木寿人の打ち方や雀風

©ABEMA

寿人の雀風は超攻撃型。「寡黙なリーチファイター」から「魔王」まで、数多くのキャッチフレーズは、いずれも彼の抜群の攻撃力を物語っている。手堅くダマテンを選択したくなるような場面でも、とにかくリーチを打って攻めまくる。そのリーチを中心とした厳しい攻めは、一度波に乗ると手が付けられない。そしてその攻撃型のスタイルに加え、淡々とテンポ良く打牌するのも寿人の特徴だ。顔色一つ変えずに攻め込んでくる姿は「魔王」そのもの。圧倒的存在感で卓上を支配する、麻雀格闘倶楽部の絶対的エースだ。

佐々木寿人の対局時の様子

Mリーグ2021-22 レギュラーシーズン 2021/12/02 第1試合

©ABEMA

寿人が自身2度目となる三倍満を決めたのがこちらの対局だ。南2局、序盤にドラを暗刻としてイーシャンテンに。萬子のホンイツが有力だが、受けの広さも考慮して[7]を残し[西]をリリース。ところが次巡にツモったのは[西]。2021-22シーズンでの不振を象徴するかのような、痛恨のテンパイ逃しとなった。

しかし、ここで終わらなかった寿人は萬子を引き入れて、[七][九]のシャンポン待ちでリーチ。最後は三者によるめくり合いを制して「リーチ・ツモ・南・ホンイツ・三暗刻・ドラ3」の三倍満となった。

Mリーグ2020 セミファイナルシリーズ 2021/04/22 第2試合

©ABEMA

寿人が攻めの姿勢を貫き通して当時のMリーグ史上最高得点でのトップを決めたのがこちらの試合。魔王・寿人の存在をあらためてMリーグファンに見せつけた対局である。

大きくリードしてもなお攻め続け、この対局でのアガリはなんと7回。チートイツ、ホンイツ、代名詞でもある愚形リーチという多種多様な攻め手で最後まで攻撃の手を緩めない。終わってみれば98200点持ちの大トップ。ファイナルシリーズ進出を争う他チームと大きく差をつけた。

Mリーグ2020 レギュラーシーズン 2021/02/18 第2試合

©ABEMA

東2局、親の寿人にドラのダブ東暗刻、赤ドラが1枚という、ダマでも18000点のテンパイが入る。ここは出アガリで美味しくいただくかと思いきや、寿人はなんと即リーチ。その後、ドラである4枚目の[東]を引き入れ暗槓すると、新ドラはなんと寿人の手の内に3枚あった[5]。そして、極めつけは嶺上開花。リーチで他家を押さえつけてツモ番を増やし、さらに打点向上の機会をつくる。寿人が得意とするリーチ主体の麻雀の強さをあらためて見せつけた一局となった。

RTDリーグ2018 WHITE DIVISION 19回戦 2018/04/02

寿人の極めて繊細な攻めが見られるのがこちらだ。テンパイ濃厚な他家の仕掛けに対して寿人は愚形残りのイーシャンテン。ここで寿人はリャンメン部分を払い、守備的な選択。と思ったのもつかの間、次順でカンチャン部分をビシッと引き入れたかと思えば、愚形待ちで即リーチ。

数巡後、仕掛けていた他家から8000の直撃をものにした。どんなに形が悪くとも、テンパイしてしまえば勝機はある。そんな寿人の意志を感じる一局となった。

SNSでの評価・評判

SNSでは、寿人の攻撃スタイルや、淡々と打ち続ける姿勢を評価する声が絶えない。チームが苦しい時にこそ結果を出してくれるため、頼りにしているファンも多いようだ。

寿人の攻撃麻雀にあこがれ、「リーチファイター」を目指している人も少なくない。

勝負どころをものにしてくれる寿人に対しては、チーム内はもちろん、ファンからの信頼も絶大である。

平然としながらも思い切りの良い打牌に感心する声も根強い。

佐々木寿人のおすすめの動画

カメラがとらえた衝撃の地和

麻雀ファンの間では知る人も多い、寿人の地和。その衝撃の瞬間をとらえたのがこちらの動画だ。誰にでも起こりうる地和だが、寿人はただアガるだけではなく所作でも魅せる。視聴者が気づくように一瞬の間を置き、ツモった牌をカメラにしっかりと映した後に力強くツモる。3分足らずの短い動画に、寿人のプロの矜持とファンを魅了する所作がたっぷり詰まっている。

必殺・魔王の裸単騎

寿人といえばガラクタリーチで有名だが、ガラクタ仕掛けとも呼ばれる裸単騎を見せたのがこちらの動画。親からリーチが入るもすかさずリーチ宣言牌をチー。まるでリーチなんてなかったかのように危険牌を切りまくる。あげくの果てにはドラをポンしてなんと手牌は1枚。最後もリーチ者がアタリ牌を掴み、寿人の大きなアガリとなった。猛烈な魔王の押しっぷりをぜひその目で確かめてほしい。

佐々木寿人のニュース・こぼれ話

魔王の寿人、家では...…

2019年3月に公開された動画で、寿人の意外な一面が。1男1女の父でもある寿人。卓上では魔王と恐れられる寿人だが、家庭では妻には勝てないようだ。黒沢咲(雷電)もその様子を語り、「手塚にかなり尻に敷かれていると思います」との回答も。番組内では家事に勤しむ寿人の日常が映し出されている。

「まるこ」といえば…

寿人のTwitterは、ユーモラスなギャグや懐かしい話題を投下してくることで大人気。ドリブンズの「まるこ」こと丸山と大阪のMリーグオフィシャルショップへ向かう際のツイートがこちら。「我々のようなおっさん世代が、まること言われて真っ先に思い浮かぶのは、ファンバステンなわけですが…」。思いもよらない場面で飛び出したサッカー界のレジェンドの名前に、思わず膝を打ったファンも多いのではないだろうか。麻雀だけでなく、ツイートでもファンを楽しませてくれる寿人のTwitterをぜひともフォローしてチェックしていただきたい。

コロコロコミックに登場

「月刊コロコロコミック」と聞いて懐かしいと感じる方も多いのではないだろうか。そんな歴史ある小学生向け漫画雑誌に、寿人が登場してMリーグの魅力を紹介している。

「寿人とコロコロ」意外な組み合わせだが、コロコロで現在人気となっているコンテンツはカードゲーム。戦略性に富んだゲームを楽しんでいる今の子供たちに対しては、寿人のPRが届いているかもしれない。

伝説の麻雀ストリートファイター

現在は麻雀プロとして活躍する寿人もかつてはアマチュアとしてフリー雀荘で麻雀を打っていた時代があった。そんなアマチュア時代の寿人についた異名が「フリーで1000万貯めた男」。当時、雀荘勤務していた寿人が対局で圧倒的な強さを発揮し続けたことに加え、無駄遣いを避ける倹約家な一面もあったことがこの異名につながったそうだ。

寿人をモデルとした漫画『真剣』

寿人のアマチュア時代の伝説はなんと漫画化されるにまでになり、近代麻雀コミックスから漫画『真剣』が出版された。「フリーで1000万貯めた男」の麻雀に勝つための戦術や思考を記しながらストーリーが展開していく内容となっている。寿人のファンはもちろんのこと、麻雀をもっと強くなりたいと思っている方にはぜひとも読んでいただきたい一冊だ。

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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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