株式会社サイバーエージェントの代表取締役社長、Forbs誌のJapan’s 50 Richest Peopleにランクインするほどの一流実業家、藤田晋。この男無くして、現在の麻雀界の発展は語れない。2014年麻雀最強戦で最強位に君臨するほどの実力者でもあり、競技麻雀のプロリーグ「RTDリーグ」や「Mリーグ」を立ち上げた張本人、「渋谷ABEMAS」では監督も務めている。ビジネスマンとして多忙を極める中、なぜ裏方としても麻雀界を支えるのか──。本記事では藤田晋を1人の選手・監督として追っていく。
目次
藤田晋監督の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 藤田 晋(ふじた すすむ) |
生年月日 | 1973年5月16日 |
職業 | 実業家 |
出身地 | 福井県鯖江市 |
血液型 | A型 |
趣味・特技 | 麻雀、競馬、音楽鑑賞 |
本人公式SNS | Twitter |
主なタイトル | 2014年麻雀最強戦 最強位 |
実業家として、日本一と行っても過言ではないほど名を馳せる藤田監督だが、数々の麻雀番組に出演している。そのことから自身の子供には「麻雀関連の仕事をしている人」だと思われていたという。子供はまだ麻雀には興味を持っていないが、藤田監督自身は覚えてもらいたいとのこと。藤田監督の子供がMリーグの舞台に立つ日はあるのか──。その日が楽しみである。その他滅多に聞けない家庭のことについて、「麻雀するしない?」では気さくに語ってくれた。
経歴
2014年:麻雀最強戦 最強位獲得
2018年:Mリーグ初代チェアマン・渋谷ABEMAS監督へ就任
麻雀との出会い・きっかけ
藤田監督が麻雀に出会ったのは小学生のとき。麻雀ゲームがきっかけだった。中学生になると実際に牌を握り、高校時代は夢中になる。大学に入学してもその熱意は冷めることなく、桜井章一が経営する雀鬼会に通い始め、月に2~300半荘打ち込んだ。一時はプロになることも視野に入れていたという。就職、起業と、一時的に麻雀から離れるものの、競技麻雀のプロと出会ったのをきっかけに、プレーヤーとして復帰することを決意。2014年12月麻雀最強戦に出場し、最強位に上り詰めた。麻雀に復帰した藤田監督だが、当時の周りのプロ達の姿を見て「こんなにすごい人達でも収入が安定しないのか──」と感じ、一念発起。主催者としても麻雀に関わり、2016年AbemaTVにおいて「藤田晋invitational RTDリーグ」を開催する。そしてついに2018年7月に競技麻雀プロリーグ「Mリーグ」を運営する「一般社団法人Mリーグ機構」を設立し、初代代表理事(チェアマン)に就任した。また、同年発足した競技麻雀チーム「渋谷ABEMAS」は、株式会社サイバーエージェントがオーナーとなっており、自ら監督を務めている。
藤田晋監督の打ち方や雀風
「麻雀するしない?」において、自身の対局で臨む際の考え方について語ってくれた。自身によると、その時の麻雀の流れ、さらには相手の顔色までを多角的に、じっくりと観察し、1つ1つの状況を判断して対局に臨んでいるという。事実、多井隆晴(RMU・渋谷ABEMAS)も「藤田さんは、局面を俯瞰で捉えることができる数少ないプレイヤー。自分の視点、相手の視点、客観的な視点という麻雀で大事な視点を3つ全て持ってる」と称賛している。
鋭いホンイツ判断と鳴き判断!RTDリーグ 2017 BLACK DIVISION18回戦での藤田晋さんの一打!
藤田晋監督の対局時の様子
RTDマンスリーリーグ準決勝第3節 4回戦
RTDマンスリーリーグ準決勝において、タイトル獲得経験のあるプロ3人との卓組となった藤田晋。しかし、ひるむことなく東1局で4000オールをツモり抜け出すと、ここからは完全に藤田監督のペースとなる。
東3局で5200を和了すると、東4局の満貫で持ち点は50000点を超える。さらに南1局の親番でも加点すると結局は58800点の大トップとし、あとは最終節だけを残して、決勝進出に向け視界良好のポイント状態に持ち込んだ。
藤田得意の大トップ!小林は厳しい位置に!準決勝 第3節 4回戦レポート
麻雀の鉄人 挑戦者 藤田監督 リベンジ
強豪プロ3人に挑戦者が挑む「麻雀の鉄人」。2年前敗北を喫した藤田監督は、リベンジのため再び鉄人たちに挑んだ。相手は多井、村上淳(最高位戦・ドリブンズ)、鈴木たろう(最高位戦・ドリブンズ)とトッププロ3人。全4回戦の闘いで、藤田監督は初戦から53800点の大トップでロケットスタートを決める。藤田監督は2回戦も勢いをそのままに連勝、3回戦も最初から最後までリードを保つ3連勝となった。
4回戦でたろうに役満の四暗刻をツモられて差を詰められるが、3回戦までの貯金を活かして逃げ切った。
挑戦者・藤田が鉄人プロ相手に完勝!/麻雀の鉄人 挑戦者 藤田晋 リベンジ
麻雀最強戦2019 全国アマチュア最強位決定戦
過去の最強位獲得者のみを集め、麻雀最強戦2019ファイナルへの切符をかけた歴代最強位代表決定戦に、藤田監督が挑んだ。B卓を突破して決勝に進出し、東1局でいきなり沢崎誠(連盟・サクラナイツ)から12000の直撃でトップに立つ。
しかし東4局に金太賢(協会)が4000オールをツモり2着目に落ちる。そこからは4人とも決め手のない展開だったが、テンパイ料の積み重ねで金との差を3000点差まで詰める。藤田監督はオーラスで3200点となるリーチチートイの和了を決めて見事逆転勝利を決めた。
歴代王者同士の対決を制して藤田晋が麻雀最強戦2019ファイナルに進出 /麻雀最強戦2019 全国アマチュア最強位決定戦
SNSでの評価・評判
藤田監督に対するSNSでの評価は、麻雀界に対する貢献度の高さを褒め讃えるものが多い。RTDリーグやMリーグを立ち上げたり、発言や書籍でもしばしば麻雀を取り上げる藤田監督に影響を受けた麻雀ファンは数え切れないはずだ。
無敗の雀鬼こと桜井章一とサイバーエージェント藤田晋の本。
— Witz@波乗り道場 茶帯 (@Witz0000000000) June 2, 2021
それぞれ、麻雀、経営の視点から見た運に対する考え方の本。
FXやってる人には、身に覚えがあり、グサグサ血が出るほど刺さる内容です。 pic.twitter.com/rMNLSShfTK
こちらは藤田監督と同監督の師でもある桜井章一氏の共著から影響を受けたというツイート。
いやぁ、それにしても最近一般の方々やプロの方々の麻雀に対する行動力が凄いですね? これほど麻雀が盛り上がるなんて思ってなかった❗ これもひとえにサイバーエージェント代表取締役、藤田晋様の貢献は計り知れないと思います❗ RTDから、Mリーグへそして若い世代へと繋がって熱いムーブになった❗
— 麻雀ラブ?♥❤@優介 (@Re42219931) June 11, 2021
こちらは藤田監督の麻雀界への貢献を讃えるツイートだ。
仕事が麻雀で麻雀が仕事 (近代麻雀戦術シリーズ)
— 並幣 (@nami0he) June 1, 2021
藤田晋(著)
経営者が書く本として、かつて誰も読んだことのないようなユニークなものに仕上がりました。麻雀好きな人も、麻雀はよく知らないビジネスマンも、ご一読頂ければ幸いです。https://t.co/0wsRhRrQ13
ビジネス界では日本一の知名度を誇る藤田監督。ビジネス×麻雀の書籍も出版しており、麻雀ファンからも好評だ。
藤田晋監督のニュース
Mリーグ2020シーズン、渋谷ABEMASは惜しくも3位
総勢2000名のプロの中からドラフト会議で選ばれた30選手全8チームがトップを争うMリーグ2020シーズンが、2020年10月開幕以降連日熱闘を繰り広げ2021年5月18日に最終日を迎えた。優勝を見事決めたのは、EX風林火山。藤田監督が監督を務める渋谷ABEMASは、KADOKAWAサクラナイツサクラナイツに続き、惜しくも3位となった。
藤田監督馬主デビュー
数々のプロ雀士がハマるスマホアプリゲーム「ウマ娘」。そんな「ウマ娘」を展開するCygamesはサイバーエージェントの子会社でもある。ここで2021年5月、とんでもないニュースが飛び込んできたー。というのも藤田監督がディープインパクト産駒を4億7010万円で落札したのだ。今後は競馬界でも活躍する姿を見せてくれるのだろうか。