鉄押し26 (1)打(2)打
ドラとなると東家のホンイツは満貫以上の可能性が高い。(1)は放銃のリスクだけ考慮しても危険牌を切るに見合わないとみます。(2)は放銃のリスクだけなら勝負に値するとみますが、鳴かれると親の満貫テンパイを取られることになるので放銃しなくても結構な損失になります。
絞った結果残りの他家がアガる結果になったとしても、親満貫を阻止したとなればさほど損ではないので、絞りの観点から一旦を止めた方がよいと判断しました。下家が子で、マンズ以外がドラなら3900止まりであることが多いのでを押します。
鳴き手が平均的なリーチより安いことも十分ある場合は、鳴かれたら降りる、鳴かれなかったら攻めるくらいの方針がよいとみますが、そうでなければ絞った結果別の他家がアガることになってもよしとして絞ることが多いです。先制テンパイを取られた時点でアガリ率はかなり下がるので、絞ることで多少受け入れが狭まってもアガリ率はそこまで落ちないとみます。
ただ、天鳳ルールの場合は、横移動で済めば他家の高打点アガリもむしろ好都合になることも多いので、他のルールに比べれば絞らずに手を進めることが多いことは言えます。どのあたりに基準があるかに関して今後の研究で分かってくれば面白いですね。
鉄押し27 (1)打ダマ(2)打
(1)について。対リーチや、マークされやすい仕掛けの現物待ちでテンパイした場合、良形でダマ30符3翻以下の手に関しては、ダマにすることによるアガリ率上昇よりリーチによる打点上昇の影響が大きく基本はリーチ有利ですが、平和のみであれば局収支的にそこまで大差というわけでもありません。今回はが全員から切られているのでダマにした場合のアガリが期待しやすく、枚数が少ないためリーチしてドラポン以外の他者が降りるようならアガリ率が悪形待ちに近くなるとみてダマとします。
(2)について。ドラポンのテンパイ率自体はさほど高くないので、少なくとも対リーチよりは押し寄り。絞りも兼ねて打とする手はありますが、今度は悪形が残ってしまうのでアガリ率も結構低下してしまうためを押します。下家にが通っているのであれば、タンヤオが崩れやすくなるとはいえ、一旦絞っても鉄押し26の観点からアガリ率はさほど落ちないとみて打とします。
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