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ネマタの戦術本レビュー第433回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その10」

ネマタの戦術本レビュー第433回「現代麻雀最新セオリー 著:雀ゴロK その10」

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第2章No.1

 赤有りのオンライン麻雀(祝儀無し)が普及し始めた頃は、モロヒッカケは警戒されやすく、ツモで満貫を逃すのが痛いという理由で打リーチが推奨されることが多かったと記憶しています。「赤無しなら打リーチなのだから赤有りなら打」という基準が分かりやすく受け入れられやすかったというのもありそうです。

 しかし、ルールが異なるからといって判断基準が変わるとは限りません。「モロヒッカケは警戒されやすいとはいえ片無スジカンに比べればアガリやすい」「は1枚しかないうえにドラなので出アガリは更に期待しにくい」「カンでもツモって裏が乗れば満貫」といった要素があることもあり、赤有りでもモロヒッカケ有利となりました。

 待ち選択は頻出事項のうえ結果に与える影響が大きい極めて重要な内容です。現代は様々な要素があり人力では計算が難しい問題でもシミュレータによって一定の答えを導き出すことが出来るようになりました。「とりあえず麻雀研究始めました」にてシミュレータが公開されているので是非とも活用していきましょう。

No.2

 祝儀5000点相当ともなると流石にカンリーチに分があるようですが、それでも大差で有利とはならないようです。祝儀の価値が大きいと言ってもは1枚しかなく、カンに受けた場合も裏ドラ祝儀が期待できるためでしょうか。

 祝儀5000点相当のルールならからはを切ってリーチするので、を切ってリーチならモロヒッカケのカンの可能性は低いと考えていたこともありましたが、今回のシミュレータの結果をみるにケースバイケース。でアガらなくても高打点の手ほどカンに受ける可能性が高いことを考えると、が通しやすいと決めつけるのは早計だったと思わされました。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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