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マージャンで生きる人たち 第18回 株式会社シグナルトーク代表取締役 栢孝文 「始める、続ける、大きく育てる。愛する麻雀の“弱点”を補うために」

マージャンで生きる人たち 第18回 株式会社シグナルトーク代表取締役 栢孝文 「始める、続ける、大きく育てる。愛する麻雀の“弱点”を補うために」

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 完全有料オンライン麻雀ゲーム『Maru-Jan』は2004年にスタートした。実は『FAINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)』をはじめ、10年以上継続しているオンラインゲームは、数えるほどしか存在していない。そのほとんどは2~3年、短いものだと半年で終了という新陳代謝の激しい業界なのだ。そんな中で『Maru-Jan』は年々会員数を伸ばし、2017年には100万人を突破している。多くの麻雀ファンに愛され続けている理由はなんなのか? 株式会社シグナルトーク代表取締役、栢孝文さんにその秘訣と仕事論を聞いた。

 

栢孝文(かや・たかふみ)プロフィール

1975年、大阪府生まれ。水瓶座、A型。大阪市立大学工学部大学院情報工学卒。株式会社シグナルトーク代表取締役。

 

『Maru-Jan』開発のきっかけは?

「麻雀の“弱点”を補えるようなサービスを作っていきたいと願い、スタートしました。弱点とは大きくふたつ。ギャンブルイメージからの脱却、そしてリアルで行うときに人が揃いにくいことを解消することです。これまで14年間、麻雀は賭けなくて面白いんだということを追求し続けてきた結果、100万人以上の方に伝わったんだと嬉しく思っています」

 

特筆すべきところは?

「年配の方でもわかりやすく、使いやすい仕組み作りは意識しています。実際、IT系のサービスはわかりにくいものが多く、生業にしている私でも使いにくいものはいっぱいあります。スムーズに出来ない要因は、設計が悪いことと、様々な状況下における使用状況をチェックしていないことがあげられます。リアルで見やすいゲーム画面をはじめ、私たちはあらゆる角度から品質管理を徹底し、いつでもどこでもスムーズに利用できるよう、Maru-Janだけでも50種以上の機種やバージョンに対する確認作業を毎日行っています。動くことが当たり前と思われている電車を、毎晩整備点検している人たちと近い作業かもしれません」

aスマホ・タブレット対局画面
見やすい大画面に本物の牌と同じビジュアル。リアルな効果音にも徹底的にこだわっている

 

利用者の年齢層は?

「メイン層の50~60代以上に加え、最近は20~30代も増え、2極化してきています。30~40代は少ないんですが、仕事が忙しい世代なので健全な傾向なのかと(笑)」

 

今後のビジョンは?

「“正しい力”を身につけ、利益を生み出すシステムモデルを確立していくことです。正直、麻雀界は儲からない業界です。利益を出すことはとても大事なことで、ある程度資金がないと、賞金1000万の大会開催をはじめ、MONDO TVやAbemaTVでCM展開をしたり、週刊少年マガジンや週刊漫画ゴラクとのタイアップ広告等を展開することもできません。広く周知していくことで、麻雀覚えてみようかなと思う人もいるわけで、そういった“正しい力”を身につけるためには、利益を生み出すシステムモデルを構築していく必要があるわけです」

「したがって、年間100回以上麻雀を楽しんでいる少ない層を奪い合うより、年に1回しか麻雀をしない人が年に2回麻雀するにはどうしたらいいのかという発想でビジネスを展開をしていく必要があります。だからこそ業界内ではなく、業界外にもっともっと目線を向けることが大切だと感じています」

 

Maru-Jan以外に取り組んでいることとは?

「ヘルスケアに取組むことを目的として、ウェルネスオープンリビングラボという合同会社を共同設立し、大阪市立大学と認知症などの健康科学関連の課題解決を目標とした健康寿命延命に関する包括連携協定を締結しました。現在、16社が集まっています(2018年3月現在)。シグナルトークについては、Maru-Jan利用者から得られる健康維持に必要なデータを収集分析し、認知症やうつ病の予防等、脳にまつわる問題に関して、麻雀が貢献する部分を模索する研究を目指します。明確なデータを生活環境や食生活にリンクさせ、包括的なヘルスケアに役立てていければ、麻雀と健康の関連性に社会的な意義を生み出すことも可能だと思っています」

 

週休3日、副業可等、自由な勤務制度を採用している理由は?

「クリエイターにとって理想郷となる職場を目指しているためです。サラリーマン時代に経験した、面白いと思ったことをすぐに始められない組織の壁であったり、自分が起業したときに、様々な方に助けて頂いた経験から、そういった発想が生まれました。副業可としているので、他のゲーム会社の仕事をしている人もいるぐらいです。実際、効率も上がり売り上げも伸びています」

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先進的でユニークな職場環境と評価され『グッド・アクション』(リクナビNEXT主催)を受賞

 

麻雀を始めたのはいつ頃?

「中学校の時、押入れで麻雀牌を見つけたことがきっかけです。まさに大人の遊びをしてみたい年頃だったわけですが、やろうとしたら、父親から時間の無駄だからやってはいけないと叱られました。父は大の麻雀好きだったので、やり始めると夢中になってしまうことがわかっていたからだと思います。でもやるなって言われるとやりたくなってしまうもので、友達と隠れてやってました」

「余談ですが、父は私の結婚式で『祖父も自分も大の麻雀好き。そんな麻雀を社業にしてくれた息子を誇りに思います』と挨拶してくれました。そんな風に思ってくれていたのかと感慨深かったですね」

 

麻雀と仕事に共通していることとは?

「“運との向き合い方”です。麻雀も仕事も運の一時的な浮き沈みがあります。その浮き沈みにも自分の許容範囲のものと、それを超えたものすごいものがあり、それをどう乗り切ればいいのかという部分はまさに共通しています」

「沈んでいるときはどん底でも頑張れるかどうか。ツイてないとか言わず、人のせいにもせず、地道にやれることをやり、あとは運を待つところは麻雀でも仕事でもすごく大事なことです。しかも浮いているときがまた難しく、全部独り占めしようとするのもバランスが悪い。欲が出るのでどんどん前にいくのですが、欲を出しすぎると転落が始まる。上り調子のときにきちんと育て上げていくことは、いい時にどうするのかということで、ここも共通しています。そういった状況下における物事の捉え方は麻雀から学ぶことができます」

 

日常で心がけていることは?

「全部自分のせいだと思って行動しています。仕事もプライベートも麻雀も全部一緒。思い通りにいかない出来事が起きたとき、人のせいにしてしまえば、そういうこともあるよねとなり、それ以上発展することはありません。でも全部自分の責任だと思えば、こんなことも出来るよねと打開案を考えられるようになります。仮に電車の遅延によって遅刻したとしても、遅延証明さえあればOKではなく、結果として始業時間から仕事が出来ないのであれば、自分の責任だと思えるようになれるわけです。ではできることはなんなのか。30分早く出るとか、もしも電車が止まったら、こういう迂回路でも行けるように備えておくとか、駅に着く前に運行状況を調べておくとか。どんな事象をも全部自分のせいだと思えば、工夫や成長が生まれていきます」

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ビジネス、健康、麻雀、漫画。日々あらゆるジャンルの本を読んでいる読書家でもある

 

栢さんにとってマージャンとは?

「生き方そのものです。息を吸うのと同じで、無いと死んでしまうもの。麻雀に注ぐ時間を仕事や家族との時間にあてていけば、もっといろいろ出来るのでは?と言われることもありますが、生き方そのものになっているので、そこを削ってしまうと僕は死んでしまう。そんな関係です」

 

インタビューを終えて

 スキー、スノーボードは登って降りて、登って降りてを繰り返す。麻雀は並べて崩して、並べて崩してを繰り返す。どちらもやらない人から見れば、生産性の無いことの繰り返しと見られがちかもしれない。ではその中で得られるものとはなんなのか。栢さんはそこを突き詰めるため、多くの時間を割いている。「すごい社長だなと思う人全員が麻雀をやっているわけではありません。でもすごい社長が麻雀をやっている場合は、例外なく強いものです」と微笑む栢さんの言葉に、その答えが凝縮されている気がした。

インタビュー・文責:福山純生(雀聖アワー) 写真:河下太郎(麻雀ウオッチ)

 

⬛︎株式会社シグナルトークでは“麻雀愛”のある方を募集しております!

優秀なクリエイターに向けて、常に門戸を開いている株式会社シグナルトーク。通年採用なので、興味のある方はオフィシャルサイトの採用情報からエントリーしてみては。以下は代表取締役 栢孝文さんのコメント。

「麻雀に対する情熱と知識のある方は大歓迎です。採用時に見極めることは、単に愛好家というだけではなく、愛情というレベル、もしくは生き方というレベルにまで達しているかどうか。弊社のお客様はすでに麻雀が大好きな方であるわけで、お客様に喜んで頂けるサービスを展開するためには“麻雀愛”は必須です。具体的には麻雀に関する知識も細かいところであったり、点数計算や戦術のバリエーションに関してだったり、麻雀のいろんな遊ばれ方についての理解であったり、いわゆるそんなに麻雀が好きなんですねと言ってもらえるような域にまで高めていける人です。そして自分の責任だと思って物事を捉えられる人かどうか。そういった姿勢を見極めています。麻雀で生きることは実際大変なことなので。ご応募お待ちしております」

◎株式会社シグナルトーク
http://www.signaltalk.com

 

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