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ネマタの戦術本レビュー第305回「手作りと押し引きの鉄戦術  著:福地誠 その12」

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Q47 打

 今回は他色のドラ入りリャンメンがあるので、ピンズ引きでもならマンズを残して字牌を切っていくところですし、字牌が重なってチートイツ1シャンテンになった場合も、落としならテンパイ時に必ずホンイツが付きますが、チートイツドラドラでも打点十分なのでマンズを残していてもそれほど劣りません。チートイツ1シャンテンになるようならが残っていた方がよいので今回は切りがよさそうです。

 染め色の牌や字牌を引いてメンツや面子候補が出来た場合も、染め手に決め打たない方がよい場合があるなら決めずに手を進めます。もしマンズのリャンメンがドラ含みでないなら、今度はから切っても引きはを落としていく方がよいとみて、平場であってもから切ります。

Q48 打

 チートイツ2シャンテンでもありますが、がダブドラとなるとアガった時の打点でもタンヤオがそれほど劣りません。それならダブドラを面子候補と見立ててにくっついた時にアガリやすいように打とします。ただのならトイツ手を残す打とします。

Q49 ポン打

 トイトイの方が高くなりやすいのでもちろん鳴くとして、役牌を3つ鳴けばトイトイにしなくても5200になることから、リャンメンを残す打も候補になります。今回は巡目が早く、ツモならホンイツまでついて跳満以上になる変化もあるのでリャンメン落としでしょうか。

Q50 ポン打

 鳴いた方がアガリやすいのは確かですが、トイトイにはもう1手変化が必要なので、トイトイでアガれることがチートイツに比べてそれほど高いと言えるのかは微妙なところ。打点についても、トイトイは必ず白がついて最低5200以上だとしても、チートイツはリーチとツモがつくだけでも6400なので、打点面で有利と言えるかも微妙なところとみます。

 今回はが出た場合に、をポンしていてのみ手でも1シャンテンになっている方が、スルーしてチートイツ2シャンテンのまま待っているよりはよいとみて鳴きますがスルーも有力とみます。

 対戦相手の「強さ」で鳴くかどうかは一概には決められないですね。強い相手ほど鳴き手がアガリにくい傾向があるのは確かですが、相手があまり強くなければ、手牌を短くして放銃のリスクを負ってまでアガリを目指す必要性も薄くなります。抽選に関しては誰しも平等なのですから、テンパイからのめくり合い勝負に関してはむしろ相手が実力者であるほど積極的に挑みたいのではないでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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