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ネマタの戦術本レビュー第320回「現代麻雀30の新常識  著:土井泰昭・平澤元気 その8」

ネマタの戦術本レビュー第320回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その8」

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命題15

 アンコの牌が危険とされたのは、その牌を待つメンツ候補がメンツになる可能性が低いので、テンパイ時まで残ることが多いからという理由からです。一方、アンコで持っている牌はシャボ待ちには当たらず、単騎に当たる可能性も低いので、その分だけ危険度が低くなるという面もあります。

 このように、従来言われて来たようなセオリーは、一見正当な理由があるように見えますが、実はそれに反する理由を導くことも可能で、どちらがどの程度影響するのかが検証されてこなかったものがよくあります。

 アンコで持っている牌を待つようなメンツ候補を他家が持っている可能性が高いと言えるのであれば、確かに危険度が高くなるということが言えます。つまり本書で言及されているように「終盤であるほど」「真ん中であるほど」危険ということです。「終盤であるほど」は、言い換えれば「待ちの候補が絞れているほど」ということになります。

 特に他家が鳴き手の場合は待ちの候補が絞れることも多く、そうするとアンコの牌やアンコ筋が実際に当たりになることも増えます。自分でたくさん持っているということは、そこを切らなければアガられずに済むことが多いのですから、他家に振り込んでしまった時に失敗したと感じやすく印象に残りやすいということでもあります。

 先人方はそういった経験則に基づいて、「アンコやアンコ筋は危険」と言われてきたのかもしれません。しかし、特定の局面では正解であっても、それを一般論にしようとしたところに誤りがあったということは、今回の検証でも示されている通りです。

命題16

 逆に、昨今の戦術論を学ばれている方は、一般論としては成立しても、特定の局面で成立するとは限らないということには注意を払う必要があります。

 今回の命題はまさに、一般論としては正しい(スジは無スジより安全)が、特定の局面では成立しない(42と切ったリーチにスジ1は無スジ1より危険)ものがあることを示した好例です。

 単に42と切ってリーチだけではカンチャンを落としただけのケースも残るので、無スジ3〜7と同程度の危険度になっていますが、2の前に安全牌を切っているという条件がつけば、からはより先にを引くことが多いように入り目の可能性が低いことからも、両無スジ456以上に危険になりそうです。

 この場合も、以外の雀頭が無く、ツモのヘッドレス1シャンテンへの変化を目指したケース、アンコのヘッドレス1シャンテンだったケース、その他何らかの理由で安牌を残さなかったケースがあるので、入り目でないとしても一点読みとはいきませんが、少なくとも押し引き判断やベタ降り手順では打牌選択が大きく変わるので、「読み」の中でも特に押さえておきたい内容です。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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