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ネマタの戦術本レビュー第393回「ゼロ秒思考の麻雀 著:ZERO その3」

ネマタの戦術本レビュー第393回「ゼロ秒思考の麻雀 著:ZERO その3」

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 p31の上の手牌のように、トイツが1つのみで、面子ができる代わりに雀頭が無くなるような受け(残しのツモ)に関しては、リャンメンができるのと同程度の有効牌というところでしょうか。それならリャンメンを作るツモが2種ある3〜7の浮き牌を残した方がよいと言えそうです。

 p31の中の手牌は2トイツにつきカンチャンよりシャボ残し。p32は1シャンテンからの3トイツなのでトイツよりカンチャン残しと考えれば分かりやすいですが、3トイツに関しては例外も多いです。具体的には、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第17回で取り上げました。

 4トイツであればチートイツ2シャンテン。メンツ手もシャンテン数が2以上のうえに、良形テンパイになりにくい場合は基本的にトイツは残すべきです。このあたりは細かいメンツ作りの選択よりも戦績に影響を与えやすいので、狙うかどうかは別として、チートイツのシャンテン数を意識しておいて見落としがないようにしたいです。

 6

 基本は5ブロックというのはその通りですが、実は大半の手に関しては、「あえて6ブロックを選ぶほどではない」というだけで、「圧倒的に5ブロック有利」というわけではありません。高頻度で5ブロック有利というだけで、むしろ6ブロックに受けるべきケース(大半は打点絡み)では局収支の関係で6ブロックに受けないと結構損してしまうので注意が必要です。

 「ターツの優劣がつきづらく、裏目が激痛」と表現されていますが、「現時点ではターツの優劣がつきづらく、一手進んだ場合は、どこがメンツになったかによってターツの優劣がはっきりつく」場合は6ブロック。単に優劣がつけづらいだけなら、どちらも等価値とみてどちらかを外して5ブロックに受けることをお勧めします。言葉だけで基準を示すとややこしいので、「もっと勝つための現代麻雀技術論」第52〜55回を御参照下さい。

 35ページの牌姿については、裏目よりは直接手が進んだ場合に跳満以上になりやすいことを優先(手変わりをしたうえでアガれる可能性は低い)。6ブロックに受ける打は低確率とはいえツモからの一通変化がなくなることからマンズピンズのリャンメンのうち場に高い方を切りそうです。ただしメンピンドラ2でも満貫に届くので、ソーズが場に高くメンツになりづらいと判断するようであれば打が有利になる程度の差でしかないとみます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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