第3章 安全牌を残すか最大限に広くするか
本書の登場で「最大限に広くする」選択がだいぶ浸透した感がありますが、『現代麻雀最新セオリー』No.1にて本書のセオリーを覆す結果が出ました。
ただしそちらの方では、フォロー牌が他家全員にとって両無スジ456、余剰牌は全員に完全安牌という条件であることに注意が必要です。実戦ではフォロー牌も比較的通りやすく、余剰牌も安全とは限らないにもかかわらず何となくフォロー牌を切ってしまう打ち手も多く見受けられます。
フォロー牌を先切りすることでテンパイ時にアガリやすくするという考え方もあります。これも未だに明確な結論は得られていないので検証の余地がありますが、リャンメンテンパイの時点で十分にアガりやすく、出アガリよりツモった方が高打点になる麻雀ルールの性質上、一般論としてはそこまで有効ではないとみます。手牌Uのような形であれば基本切りでしょう。で高め三色や一通がつく場合なら先切りもありそうです。
手牌Vについてはを残してもテンパイ時にリャンメン待ちに受けられるので、『最新セオリー』No.2よりも安牌残しが有利な牌姿。基本は打とします。ただしこれもマンズが場に高いうえにソーズが安く、他家のテンパイが入ってもが通りやすいというのであれば切りもあります。場況に左右されやすい判断なので、手牌だけで判断せず実戦では臨機応変に対応しましょう。
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