- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第五章 鳴きへの対応
CASE42 鳴きはリーチ以上に読みやすい
鳴きはリーチと異なり必ずテンパイしているとは限りませんし、テンパイしていても安いことも多いです。毎回鳴きに対してリーチ同様に警戒していたは引き過ぎになってしまいます。
しかし、鳴きはリーチ以上に読みやすいので、鳴き手がテンパイであれば、危険と読める牌で放銃する可能性はリーチ以上に高いもの。この意識が欠けていると鳴き手への対応が甘くなりがちです。「何故この牌がここまで残されたのか」だけでも意識しておくようにしたいですね。
CASE43 鳴いた牌と捨て牌から手役を読む
手役を読むこと自体は、場を見て意識していれば難しくありません。読みというと具体的に待ちを当てることと思いがちですが、何を狙っているかが分かるだけでも不用意な失点を減らせると思います。
何の手役を狙っているかを把握できたら、次に意識すべきは待ち読みより打点。テンパイしているかどうかまでは分からなくても、アガリのためにここで放銃した時は高いと分かる牌を切る必要がある場合は、テンパイ不確定の鳴き相手であってもオリを意識したいところです。
CASE44 一色手の鳴きを読む
一色手の鳴きは出現頻度が高く、打点も高くなりやすいので役読みの中でも特に重要です。
一色手の色の数牌が切られたらテンパイ濃厚ですが、その中でも鳴き手が見せていない牌が待ちになりやすいです。からチー打で待ち。見えているが当たり牌になるという例外もありますが、メンツよりターツが出来やすいという性質から、139ページのような2メンツある1シャンテンであることが多いためです。こちらが愚形残り1シャンテンならいずれにせよオリますが、テンパイから一色手と同じ色の牌を押すかどうかを判断する時に重要になります。
CASE45 鳴いた時に切った牌に注目する
相手の手牌構成を読むには、切られた牌が手出しかツモ切りかを確認しておく必要がありますが、常時確認しておくのは難しいものです。まずは「鳴いた時に切った牌は必ず手出しである」ことを踏まえて、そこだけでも確認するようにしておくことをお勧めします。鳴いた時に切った牌は待ち読みの大きなヒント。手出しを確認していれば何が分かるかを知識として身につけていれば、自然と手出しツモ切りを見て覚えておけるようになります。
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