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ネマタの戦術本レビュー第1118回「『令和の麻雀最新理論』編 その10 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1118回「『令和の麻雀最新理論』編 その10 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 流行手筋の検証

令和麻雀の流行手筋⑨

83ページ手牌ABが基本スルー有利なのは手筋①のおさらい。メンゼンでテンパイしやすく、鳴くと安い1シャンテンはなるべくメンゼンでリーチを狙います。

ダマで安いテンパイはほぼリーチ有利。本書では手牌Dをダマ推奨としていますが局収支的にはまだリーチ有利とみます。局消化にやや重きを置く局面ならダマというところでしょうか。ドラ2あるケースはCでも良形変化を考えればどちらかと言えばダマ、Dははっきりダマ有利です。

84ページ手牌FGのように2シャンテンであれば、1シャンテンの場合よりは鳴く巡目を早めます。ただし、2→1シャンテンは1シャンテン→テンパイよりは手が進みやすいので、「鳴かないと間に合わない」からとあまり早い段階から鳴くのも考えもの。『現麻本』では1シャンテンの形より3巡ほど鳴きを早めるというのを一つの目安としました。メンゼンで1シャンテンになれば2段目後半が鳴くかどうかの分岐点になりやすい手牌なので、2段目に差しかかるあたりで鳴きを考慮することになりそうです。

令和麻雀の流行手筋⑩

役牌手はタンヤオと異なり、メンゼンで進めても役牌がコーツにならなければ1翻つきません。そのためタンヤオ手よりは早い段階で鳴きを進めることになります。

ただし鳴くとアタマが無くなりシャンテンが進まないケースとなると話は別。86ページの手牌については、鳴いた方がアガリやすくはあるので局消化を重視するなら鳴きますが、基本はスルーしてリーチを目指します。

89ページ手牌Aは『現麻本』では序盤でもポンテンとしましたがドラ0想定。ドラ1なら序盤の1枚目はスルーがやや有力とみます。手牌Bは本書は役牌1枚切れならリャンメンリーチとありますがシャンポン推奨。残り1枚だと山の奥深くにあるリスクを想定しがちですが、山のどのあたりに残っているかが予想できるわけではなく、字牌は1枚でも残っていれば相応のアガリ率が保証されるので1翻の打点が大きいとみます。既にドラ2以上あるならリャンメンリーチがよいでしょう。手牌Cはメンゼンで悪形テンパイになる場合もあるので86ページの手牌よりは鳴き寄りですが、それでも序盤の1枚目はスルーでしょうか。今回の手牌であれば345三色への変化もあります。手牌Dや90ページの手牌については、Aよりメンゼンでテンパイしにくいのですから序盤でも役牌は1鳴きします。

令和の麻雀最新理論

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「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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