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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第216回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第216回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第八節四回戦B卓

▼対局者
私:就活生@川村軍団
多井隆晴
小林剛
Ⓟ中嶋隼也

牌譜はこちら

 基本は打リーチかダマ、あるいは打リーチの選択。打ダマは局収支的には他の3択に明確に劣りますが、中島プロがトップのままラスを引くと足切りになりかねないので失点回避重視の選択です。

 赤ドラかつドラそば、現状メンツ候補オーバーとなるとを残して打としそうですが、リーチツモダブでも満貫。マンズが場に安いということもあってか切り。

 結果的にのみ手リーチになりましたが一発ツモ裏で満貫。

 が重ねれば鳴いて満貫。重なったときの鳴きやすさもありポンして打。手役を狙うならアガリに遠い段階から狙った方が成就しやすくなります。

 上家下家はラスで足切りの可能性があるので危険牌を止めるためにダマ。少なくともトップを取らないと足切りの対門がを勝負して5200和了。を切るタイミングが遅ければも止められていたかもしれません。

 南家は最後の手出しがなので待ちの可能性が高い。ソーズを止めて切り。

 裏目のツモ。は対門に通るとは限りませんが、テンパイノーテンで変わる以上1シャンテンを維持しつつ、将来別の他家がテンパイした時に危険になりやすいを切りますが、何と東家に18000放銃。少しでも上位を目指すに越した事はない以上仕方のないところですが、これで中島プロがトップになったので小林プロの足切りとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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